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平凡希望しかし現実苦し  作者: 澤木弘志
序章
3/56

オアシスにて 前

そのオアシスは小さな泉を中心とした木々が数本程度立つ程の小規模なものだった。

感覚にして一時間弱灼熱の砂漠の中にいた身としては充分すぎる楽園だ。

乾いた喉を潤い一息。なんとか落ち着く。


さて本当の状況把握をしようではないか。




まず男であるということは分かってる。分かりたくない事実だが仕方ない…

で服装だが私が此処に来る前に書いていたキャラクターのラフ絵そのままの服装のようだ。

黒緑色の長いローブの下に黒のタートルネックの上に革胸当て下はレザーパンツに黒のブーツ。

全身黒だ。砂漠にこれはない。暑過ぎる…

まぁ適度に筋肉の付いたバランスの良い体躯だ。いわゆる着やせタイプかもしれない。

髪もウルフカットのようで襟足が腰ぐらいまである長髪だ。髪の色は紫が混じった黒色。

私は身体(服装)を確認しながら顔を見ようと泉の淵まで移動し水面を覗きこむ。


で、顔なんだが…

正直な感想は精悍な顔つきだ。多少目つきが鋭い感じがする海洋のような深い青色の瞳。其処はまぁいい。若干中性的ぽい感じがするのはまだ女の感覚が残っている影響なのかもしれない。もしくは肉体年齢が若いと云うより幼いからかもしれない。かつての私(女だった時)は26歳だったがこの身体はまだ十代半ばくらいしか見えない。おそらく後半が妥当だろう。

なんというかバリバリ自分好みの顔なのだ。そりゃ自分の考えたキャラクターだし自分の理想を想像するのは悪くないと思うんだ。

私の理想は王子様感のような美少年より精悍な顔立ちの男らしい感じが好きだ。まさにそのままの男(幼少時)が水面に映ってる。

でも、ちょっと問題、というより疑問がある。

この恰好からすれば今のこの姿は最後に書いていた小説のキャラクターが元なのだろう。

だが顔立ちは本来私の好みとは逆、つまり王子様のような美少年だったはず。この顔はどちらかと言えば別の小説キャラだ。しかも敵キャラ。


つまり何が言いたいかと言えばなんでアイツ(幼女)はキャラを混合させたんだ?ということだ。

そのままじゃ何か不都合でもあったというのか?

それともただ単に私の好みに合わせただけなのか?



ふっと思いついた疑問だがさほど問題視するようなことではないだろうと棚上げた。

後にこの選択をしたことを後悔することになる。それも思ったよりも早い段階で。






異世界に来た。

男になった。

しかもオリキャラだ。

状況を整理してみた結果こんな感じになった。

さて次は…何をしたらいいの?


あ!そう言えばさっきから声出してない気がする。





比較的早く次話投稿出来ました。

次はどうだろう…?

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