予兆 ★
短いですm(_ _)m
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ソルはスウェンの部屋を背にして考え込む。
酷くうなされた声が階上まで響いて驚き、スウェンのもとまで行くとちょうど目覚めたのかスウェンは上体を起こし荒い息を吐いていた。
なんでもないと言っていたが顔面蒼白で何事もないとは到底思えない。
しかし頑なに首を振っていたのを見てその場を去ることしかできなかった。
傷の具合というよりも彼の言ったように夢見の悪さ…悪夢だったのだろうか?
では悪夢とは?そう考え付いたソルには思い当たることが一つあった。
おそらく背中に傷を負った時もしくは故郷でのことかもしれないと。
そう考えたら胸が重く感じ右手で顔を覆う。
以前スウェンは一人だけ残されたと言っていた。そういうことか…
ソルは中断していた調べ物の続きをするため三階へと昇る。
その時スウェンに今度は悪夢を見ないように祈った。
書斎室にある執務机の上には何冊も本が積み重ねられ読みかけの本はページを開いてそのままだ。
以前から情報を把握していればこんな時にまとめて読む必要はなかった。
しかし外と関わらないと高を括ってまったく動植物関係以外の本を読んでこなかった弊害がいっきに此処でやってきてしまった。
まず国の情勢だけでも情報は膨大だ。
ある程度流し読みした結果この世界には三つの大陸があり、今いるこの場所は三大陸中最も大きく中央大陸≪ガヴァール≫と呼ばれている。
この中央大陸には大小合わせて12の国があり、コレもまた他の大陸よりも多い。
この大陸で一番大きな国がリフェシュ帝国、その次に国土が大きいのがヴァーリア公国だ。
この二カ国だけで大陸の三分の二が収まってしまう。
内陸国はバジンカ国、バーレシア王国、ドバ国、ポスベン国。バジンカ国を除く三カ国は国土、国益が小さいく内乱や小競り合いっといった戦争状態、もしくは危機のある国だ。
ここで特記すべきところはスウェンの故郷があったバーレシア王国の内情の危機にあることだ。
この水源樹林(元永久砂漠)は最もバーレシア王国に近く何らかの影響が懸念される。
以前に記したが家の国は後継者争いが水面下ではあるが勃発しており、いつ大掛かりな内乱が起こってもおかしくないのだ。
今はまだ現国王が生きているためそこまでには至っていない…筈だった。
情報が更新されていた。
先ほど席を外した間にだ。僅か数分足らずで状況が一変していた。
…バーレシア王国の国王が急死し、他国に訪問中の皇太子が行方不明になる――
ソルは胸騒ぎと云い知れぬ不安を抱いていた。




