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平凡希望しかし現実苦し  作者: 澤木弘志
序章
12/56

生活拠点

朝日が燦々と照らし始めてから数時間後、徹夜で思考に没頭していた私は僅かな仮眠をして二日目の行動を起こした。

環境もそろえ、当分の食糧も確保できた。ある程度のライフラインも能力を組み合わせることで可能に。

僅か一日でここまで出来たのは僥倖だ。何よりも能力のおかげだろう。これを与えた幼女を称えるべきかは未だに思えないが多少の感謝はしておこう。

そこで二日目を迎えた今日は何をするかというと住居の制作だ。

それに加え生活拠点の整備もある。

この広大な自然を全て拠点にすることはまずできない。創りだした本人が何を思うだろうが、コレはあくまで能力制御のなさで造り上げたモノだ。私独りでは有り余るのだ。

よって拠点の範囲を決めようと思う。

まずはこの果樹園の中心地よりは少し離れようと思う。

特にこの大木果樹の下に住居を構えるのは遠慮しよう。なぜなら果実の落下時に事故が起こる可能性が高いからだ。

ある意味爆弾じゃなかろうか?落下に気をつけろって…



さくさくと場所を移動してみる。

果樹園から北東に離れてみると水が豊富な場所に出てきた。かつて小さなオアシスがあった所だ。ここでは浅深がばらばらな複数の川が流れ樹木は小島のような川と川を挟んだような陸地で生えている。

いわば水の中心地とでもいえるだろう。

この場所が出来てまだ一日しかたっていないにもかかわらず鳥や小動物の姿がちらほらと見える。果樹園の方が小動物の姿は多かったが此方は鳥の姿をよく見かける。


少し開けた場所に出た。あの大木が優に二、三本は立てるくらいの広さで小丘になっている。

果樹園の場所ともさほど離れてはいないしすぐ近くには湖ぐらいの水場がある。ここなら生活拠点として申し分ないだろう。

さて、住居の制作開始だ。


どういう家を造ろうか?

掘立小屋のような簡易のようなものだと長期の住宅としてはいささか脆い気もするし、かといって私自身に建築技術があるはずもないから家と呼べるような建物を造れるとは思えない。

板をただ並べた様な犬小屋のようなものしか作れない気がする。

ではどうするか…

一応案もあるには有るんだ。これも能力にたよざる得ないのだが、私の一部と割り切って使って行こうと思う。でないと何の知識も技術もない私にサバイバルな生活は不可能だし。


さて張り切って割り切ってやってしまおう!

こんなに自然に溢れているのだから無骨な家なんて無粋だと思うんだ。

だからこの自然に溶け込む家を建てることが理想だ。

何かモチーフでもないだろうか…


私は周りを見渡す。

空、風、土、水、木……

うん。私の能力を考えればすぐに答えは見つかった。

この世界がファンタジーだとするのなら憬れていたモノがある。

ツリーハウスだ。

ただのツリーハウスじゃない。そのままの木の内部を繰り抜いた家だ。

住居程のスペースを考えるならそれなりの大木が必要だ。あの大木果樹くらいがちょうどいいかもしれない。

だがそれほど高い木、ビル十階建に相当な感じの高さははっきり言っていらない。せいぜい三階建て位が良いだろう。

そう考えると縦長ではなく横太い木が理想だ。

広場の中心地に立って考えをまとめた。

間取りも大凡決めていざ建築!




毎度おなじみだがこの能力は制御が難しい。

今まで曖昧なイメージがいけなかったと思う。なら今度は明確なイメージを組めばかんとか制御の範囲を抜けないのではないか?

じゃぁ強くイメージしよう。

高さは三階建て位で横幅は四畳から五畳くらいの広さの部屋が二つ分は入るくらいの広さ。

間取りとしては一階がキッチン、トイレ、お風呂なんかの水回り、二階は寝室等の部屋が二つくらい、三階も二階と同じくらいだが一つくらい広めの部屋があってもいいかも。

あと二階と三階は吹き抜けなんていうのも捨てがたいなぁ。

間取りの構想でなんだかウキウキしてきた。こういう間取りを考えるのは昔から好きだったんだ。

っと!気を抜いたらまた制御が疎かになってしまう。

じゃぁ、大体こんなものだろう。私からしたら明確なイメージだし大丈夫だと思うんだけど、大丈夫だよね?

ちょっと不安になってしまったが時すでに遅しで能力は発動していた。



最初は小さな芽だった。

水源樹林や大木果樹らは発動と同時に成長していたのだが、今回はそれらよりもゆっくりのように感じた。

土から覗いていた小さな芽が次第に大きくなり、緑色の幹が茶色になって固くなってゆく。枝を広げ眼上の空を覆い尽くす。広場いっぱいという訳ではないく大体三分の二くらいまでで止まった。

枝に生る葉も隙間なしと云う訳でもなく適度に地面に陽日を落としている。

五分くらいだろか、勢いよく成長していた大木の木が止まった。

私の立っている正面には出口であろう穴が縦長に開いている。上を見上げると窓と思わしきものもいくつか開いているようだ。



初めてまともに制御出来たかも!




浮き立つ胸の抑動を抑えつつさっそく中に入ってゆく。










次はお家の中です!

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