9:凶器に染まったピエロ
いつもとPC違うんですこし文章変化してるかもしれないです
カタカタカタ…
闇に響くは無機質なボードを打つ音。
早く、速く、はやく…、ハヤク!!
焦りは手元を狂わせ、なかなか作業に集中することができない。
「くそっ!!」
バン、と寂しげな光りを放っている液晶画面に八つ当たりする。
そんなことをしたところで時間を無駄に浪費するだけだと頭ではわかっているものの、殴らずにはいられなかった。
カタカタカタ…
暗い…
怖い…
寂しい…
誰か、助けて…
淋しい…
恐い…
叫び…
虚ろな瞳で再び液晶画面に眼を向けると、情けない表情をした自分が映って…いや。
これは、私じゃない。
確かに、今癒弥は画面を見ていて、それだったら普通自分の顔が映るはずなんじゃない?
と、脳内会議を繰り広げていると、不意に画面に映っていた人物の顔が崩れ、いつの間にかいつもの見慣れた自分の顔が映っていた。
そして、なぜか画面にどんどん吸い込まれていって――――…
「今に至るわけですね?」
「Yes。そゆこと」
「なんだかえらくアバウトな夢の内容解説ね」
「記憶力悪くてすみませんねー」
「まぁいいけど。それじゃ、私たちはこれから調べないといけないことが山ほどあるから帰るわね」
そう言って、エレナが部屋を出て行くと、それにユキとミールも続く。
「んじゃ、ばいばーい」
事態の深刻さをいまいち分かっていない癒弥は、のんきに手を振り3人を見送ると、一度伸びをした後、再び夢の世界へと意識を沈ませた。
短くてすみません;
手抜きってのは秘密ってことで(笑