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『異世界で「ツボ」を突いたら神と呼ばれた件 〜最強の聖鍼師・連城枢は、経絡を正して魔王を懐かせ、聖女の呪いも指一本で完治させる〜』  作者: 鍼灸師いのぴー
【第一章:王都の毒を穿つ聖鍼】

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23/85

第23話:海底の死闘、喉を塞ぐ『黒い棘』

お読みいただきありがとうございます!


治療を開始したくるるを襲う、深海の抵抗と宰相の魔の手。

集中を乱せば姫の命はないという極限状態の中、宮殿の扉を突き破って現れたのは……。


愛(?)と執念の「魔導潜水艇」、海底に爆走します!

「……っ!!」

 ミーナ姫の体が弓なりに跳ねた。声にならない悲鳴が気泡となって口から漏れる。喉元に深々と刺さった金鍼が、周囲の濃密な魔圧を強引に吸い込み、パチパチと青白い火花を散らし始めた。


 枢は、金鍼を握る指先に全神経を集中させていた。鍼を通じて伝わってくるのは、想像を絶する「抵抗」だ。

(……重い。深海の水圧そのものが、呪いを守る壁になっているのか)

 呪いの正体――『黒い棘』は、まるで意思を持っているかのように、枢の銀鍼を押し返そうと暴れ回っている。鍼を伝って枢の腕にまで黒い紋様が広がり、激しい痛みが走るが、枢は眉一つ動かさない。


「(……これだけの呪い、ただの自然現象なはずがない。誰かが、彼女の歌声に意図的に毒を混ぜた……。誰だ。誰が、彼女の歌声をそれほどまでに恐れた?)」

 枢が鋭い視線を向けた先。そこには、金鍼が呪いを捉えた瞬間に明らかに動揺を見せた人物がいた。宰相バルカだ。


「き、貴様、何をボサっとしている! さっさとその棒を抜かんか! 姫様が苦しんでおられるではないか!」

 バルカが叫び、護衛兵に指示を出そうとしたその時。

 宮殿の重厚な扉が、外側からの凄まじい衝撃で吹き飛ばされた。


「枢様ーーっ!! 待ってくださいましーーっ!!」

 濁流と共に飛び込んできたのは、奇妙な透明の球体――王宮宝物庫から持ち出された、一人乗りの「緊急脱出用・魔導潜水艇」だった。その中に乗っていたのは、髪を振り乱し、必死の形相で操縦桿を握るセレスティアラ王女だった。


「王女様!? なぜここに……! 地上の魔法具でここまで潜るなど、正気ですか!」

「助手をおいて、勝手に行かせませんわ! ……枢様のいない王宮なんて、ツボのない鍼、お灸のないもぐさと同じですもの!」

 支離滅裂な叫び。だが、彼女の瞳は本気だった。彼女は潜水艇のハッチを強引に開けると、加圧バリアの隙間から枢の元へと駆け寄る。


「枢様、後ろを! その宰相、袖の中に黒い魔石を隠していますわ! 姫様の呪いと同じ、禍々しい色の……!」

「なっ、この小娘……!」

 正体を見破られたバルカが、顔を鬼のように変形させた。

「……ええい、邪魔だ! 聖鍼師もろとも、海の藻屑となれ!」


 バルカの袖から放たれたのは、深海の毒を凝縮した影の触手。それが、集中を解けない枢の背後から襲いかかる。

「枢様、避けてーーっ!!」

 王女が枢の前に立ちはだかろうとした瞬間、枢の口角がわずかに上がった。


「……王女様、言ったはずですよ。ここは私の『診療所』だ。……不衛生な不審者は、立ち入り禁止です」

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


王女セレスティアラ、まさかの自力追跡!

「枢様のいない王宮なんて……」という彼女の叫び、作者もお気に入りのシーンです(笑)。


ですが、事態は風雲急を告げる展開へ。

正体を表した宰相バルカの影が、枢の背後に迫ります。


「王女様、ナイスガッツ!」

「ここで終わるの!? 早く続きを!」


と手に汗握っていただいた方は、ぜひ下の**【☆☆☆☆☆】をポチポチっと**して、評価をいただけると大変励みになります!


次回、第24話は明日**【08:00】**に更新予定。

深海編、堂々の完結! 黄金の鍼が、海底に奇跡の歌声を響かせます!

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