第8話《でかまる根菜・ドガーン芋と、伝説の鍋と、すこしの友情》
ユルたちが《ベルナーク依頼掲示板》で選んだのは、
「でかすぎて鍋に入らない伝説の野菜」を合体の力でなんとかするという、
意味不明なようで重要っぽい依頼だった!
でかくて、固くて、跳ねる。
しかも「刻んじゃダメ」という無理ゲー食材・ドガーン芋を巡り、
料理長の執念と、合体師の意地がぶつかり合う!
【ドガーン芋との遭遇】
「……見つけた、アレだ……」
山奥の森で、ユルたちは異様な存在感を放つ巨大な塊を見つけていた。
ごろん……!
それはまるで**野菜というより“岩と怪獣の間の子”**だった。
「うわぁ……でか……あれホントにイモか?」
「ポタージュ、解析お願い」
「了解。……うわ、“斬撃耐性:極高”、熱にも反応しない……ていうか自力で逃げる設定って何よこれ!?」
ごろん! ドガーン芋が弾けるように跳ねた!
「うおおお!? 跳ねた!?」
「逃げんな!食材が逃げるなぁッ!!」
【合体作戦開始!】
森の中、芋を鍋に入れるための合体素材を集めて試行錯誤。
候補素材:
膨張スライムの粘液(やわらかさUP)
巨獣の皮(衝撃吸収)
古代鍋のフタ(ふたが本体)
【新素材】“ねむも”の眠気分泌液(!!)
ユル:「いける……!“跳ねないイモ”に、俺はしてみせるッ!!」
完成!
《合体名:すやすや根菜・ドガーンねむも》
⇒ 巨大さそのままに、眠気をまとったドガーン芋。
⇒ 自ら鍋に“とろん……”と滑り落ちる癒し系野菜に変貌。
「……入った!鍋に自分から!!」
「自律鍋インってどういうジャンル!? 初めて見たわよ!!」
「……このイモは、料理人の夢だった」
鍋におさまった芋は、やがて**伝説のスープ“しんしん煮込み”**へと進化。
町の宿にふるまわれたその味は――
「あったかい……」
「体も心も……溶ける……」
「なぜか、親父のこと思い出す……」
ユルたちの鍋のまわりには、町の人たちが笑顔で集まっていた。
【クリア報酬】
✨《料理合体スキル:スープブレンド》
⇒ 戦闘時、回復アイテムと味覚系素材を合体し“支援スープ”を生成可能に
✨《レア素材:ねむねむ香草》
⇒ 食材にも、睡眠魔法にも使える万能草。ねむもが気に入って抱いている
✨【称号】「世界をちょっと救った鍋使い」
⇒ 会話イベントに影響(調理師NPCから一目置かれる)
【次回予告】
次回:《黒い鍋と、笑わない調味料泥棒》
ベルナークの台所から調味料が次々と消える……?犯人は影の合体料理人!? そしてノワールの過去が少しだけ明かされる!?