第6話《世界にひとつの尻尾》
町のはずれにある、ほぼ動物まみれの“モンスター研究所《もふもふ堂》。
そこの博士が「合体ペット」の研究に協力してほしいとのこと。
ただし、実験中のもふもふ生物たちが少々(だいぶ)暴走している。
ーサブクエスト発生ー
《もふペットを合体誕生させよ!》
依頼主:ダ・モフ博士(報酬:癒しの毛玉×5)
難易度:★★☆☆☆
目的:合体で最も癒される“もふペット”を誕生させよう!
・ダ・モフ博士(♂・年齢不詳)
「もふもふに、理屈などいらないんですよ」
謎の白衣人物。髪も髭ももっさもさ。
ペットと合体に人生を捧げ、もはや研究対象とも結婚式を挙げかけた過去あり。
・コットン(???)
見た目は白くて丸い毛玉に足が生えた謎生物。「ぴい〜っ」と鳴きながらユルの背中や頭に勝手に乗ってくる。
※ユルに妙に懐いているが、素材として勝手に合体に巻き込まれること多数。
ーイベントの流れー
【序盤:研究所突入】
「……うわ、全方向ふわふわしてる……!」
「癒されるわねえ……」
「目ぇ痒くなってきた!あっ、鼻も!」
ポタージュとボルトがくしゃみ連発する中、研究所は暴走合体ペットたちがうようよしていた。
・もふねこ×フライパン=《跳ねる料理猫・フライニャン》
・もふうさ×火の玉=《燃える耳のうさもっふ》
・トカゲ×毛玉=《もふもふしてるけど怖いやつ》
ユル「これ合体成功してるの!?癒しか怖いかわかんないよこれ!!」
【中盤:合体ペット調整ミッション】
ダ・モフ博士から提示された課題は――
「世界一癒し効果の高いペット合体体を生み出すこと」
ユルはもふ素材を集めて、仲間たちと力を合わせる。
ポタージュ「素材は厳選よ!カモミール草とふわふわ牛乳!」
ボルト「おれ、マッサージ草っての拾ってきたぜ!怪しいけど超柔らかい!」
ノワール「……このリボン。昔、妹がつけてたものに似ていて……いや、なんでもない」
そして完成したのが――
【終盤:誕生、奇跡の合体ペット】
合体素材:
コットン(毛玉生命体)
安眠ラベンダーの葉
マッサージ草
ノワール提供のリボン(!)
→完成品:《ゆらふわ・ねむも》
⇒見た目:丸くてふわふわで、見てるだけで眠くなる癒し属性100%の小動物
⇒スキル:《眠気ウェーブ》《おだやか尻尾》《なでろよオーラ》
博士の涙とコットンの選択
「もふ……これほどの存在が……ついに……」
「博士……泣いてる……」
「もふ……だがこれは、わしの手には余る……」
博士はユルに、ねむもを託す。
しかしその時、かつての合体素材がねむもに近づき、自らの毛玉を少しだけ分け与える。
「ぴい……」
そして、コットンは姿を消した。
クリア報酬
【癒しの毛玉×5】(使用時、PT全体のストレス-100)
【新合体スキル:《ぬくもり継承》】
⇒ 合体時、素材に“過去の経験”を記録し、成長要素が追加。
【ペット:ねむも(常時同行)】
⇒ ・自動サポート(戦闘時は味方に“眠気バリア”付与)
⇒ ・日常イベントの発生率UP
⇒ ・ユルの“肩の上”を基本定位置とする
その夜。
焚き火のそばで、ねむもを膝に抱くユル。
「……なあ、あのコットンって、なんだったんだろうな」
「ぴい」
ねむもが、短く鳴く。
静かな星空の下、小さなぬくもりは確かに残っていた。