第5話《火花は合体の味》
町外れの鍛冶屋《グランス工房》にて、新人鍛冶師と親方の間で“素材選び”を巡る大喧嘩が発生中。
親方の言う「伝統の鉄」と、弟子の主張する「合体素材」のどちらが優れているか――
町の大会での勝負で決着をつけるとのこと。審査員兼補助者として、ユルに白羽の矢が立つ。
ーサブクエスト発生ー
《鍛冶vs合体!夢の武器製造対決!》
依頼主:鍛冶屋親方グランス(報酬:鍛冶素材セット)
難易度:★★★☆☆
サブテーマ:職人の誇りと合体の可能性
・親方グランス(♂・58歳)
「合体なんぞ、鍛冶の道に邪道を持ち込むなァッ!」
伝統鍛冶一本槍の職人ジジイ。爆発音が嫌い。鉄と火と筋肉を信じてきた頑固者。
かつては王都の武器賞も受賞したが、時代の変化を頑として拒んでいる。
・シエナ・グランス(♀・18歳)
「合体は可能性よ、お父さ……じゃなくて親方!」
親方の一人娘。職人修行中だが、密かに合体技術に魅了されており、ユルの大ファン。
何でも「ちょっと混ぜたくなる」クセがあり、鍛冶と合体の“融合型クラフト”を模索している。
サブクエ進行:鍛冶vs合体!夢の武器製造対決!
【第一段階:見学と素材選定】
ユルとシエナは、古代鉱石や魔導溶液、炎トカゲの尻尾などを材料に、**“合体用の鍛冶レシピ”**を組み上げていく。
「おお……溶けるぞこの鉱石!でも跳ね返ってきた!あっつ!!」
「火加減は優しさでコントロールよ!あと“魔法のフライ返し”使って!」
「それ料理じゃん!?合体料理じゃんそれ!!」
鍛冶場は既に半分爆発している。
【第二段階:親方の怒りと名言】
「わしの鍛冶場で、料理用スパイスを使うんじゃねええええ!!」
ユル「でも見てください、この斧――振るたびにスパイスの香りが!空腹に刺さる!」
親方「いらねぇ!!誰がそんな腹の減る斧を……ッ!!」
だが、その後試作品を振った際、偶然にも敵を怯ませる“香り効果”が発動。
「……ぐぬぬ、認めたくないが、これは……ッ、アリだな」
【最終段階:勝負の大会】
町外れの《クラフト武具展》にて、
・親方チーム:伝統製《一撃鉄槌・焔鬼号》
・ユル&シエナチーム:合体製《香斧ハーブクラッシャーMkII》
審査員は町外れの子どもたち。
→結果:
「こっちの方がいい匂いするー!」
「パン食べたくなったー!」
→香斧チーム、勝利。
親方、土下座未遂。
・クリア報酬
【鍛冶素材:魔導鉱石/ねじれた柄/火の魂】×5
【新合体スキル:《鍛冶合体:溶融モード》】
⇒ 素材を一定時間“熱状態”にし、より強力な合体が可能に。戦闘中も使用可。
【サブ称号:《鍛冶場の問題児》】
⇒ 鍛冶師系NPCとの交流時に特別イベント発生。
町外れの鍛冶屋を出発するユルたちの背に、親方の怒鳴り声が飛ぶ。
「ユル!お前は合体師としては最悪だが……**“鍛冶屋”としてはまあまあだッ!!」
「それ褒めてる!?どっち!?認めたってことでいい!?」
親方の横でシエナは笑って手を振る。
「またいつか、一緒に作りましょ。“本当の最強武器”を!」