第16話《サーカス団に潜入せよ! 合体曲芸師とコウモリピエロ》
旅の途中、ベルナーク郊外。
ポカポカ鍋騒動から数日。
ユルたちが次の村へ向かう道中、見知らぬチラシが風に乗って舞ってくる。
ポタージュ:「“空飛ぶ夢劇団・ピロレッタ一座、特別公演!…だって」
ボルト:「サーカス!? やべぇ、火の輪くぐるやつあるかな!? 俺もくぐる!」
ねむも:「………(くるまれピエロまくら)…zzz」
フュズ:「……この団長の顔、なんか知ってる。たぶん……“あいつ”」
【依頼発生:サーカスの中に“合体師狩り”!?】
ベルナークの広場には突然、巨大なテントが建っていた。
村人A:「気づいたら立ってたんだよ、あれ……昨日は何もなかったのに……」
村人B:「しかもピエロが空飛んでた! いやマジで!」
その名も《トリック=トラッパー旅芸団》。
通称︰《蝙蝠道化団》
愉快な団員たちと、危険な“何か”を連れてくる、風のようなサーカス集団。
ベルナークの長老がこっそり話す。
「かつて合体術を否定し、仲間を“合体の失敗作”として捨てた者が…ピエロの仮面を被り“曲芸の中に合体の真実を隠す”らしい」
その名は――
団長・クラウン=ロメロ
かつて合体研究所に所属していた科学派の男。
“感情や感性の合体”を否定し、“効率と合理”を極めた実験主義者。
現在は「合体を笑い物にするサーカス」を率いている。
フュズ:「あいつ、ぼくたち“観察素材”を…“ネタ”にした」
【サーカスに潜入!】
ユルたち、サーカス団にバイト出演者として潜り込む。
担当配役:
ユル:雑用兼、道具係 → のちに【“即興合体曲芸”】を披露!
ポタージュ:舞台監督 → 各演目の進行管理
ボルト:火吹き男 → 思ったより似合う
ねむも:フワフワ獣 → 素で人気が出る
フュズ:観客席から監視、時に変装して裏調査
【団員たち(ボス前座)】
パフォーマンスチーム
ジャグラー3兄弟(連携合体スキル)
→ 最終形態:巨大バルーン球体となり空中で爆笑回転
アクロバット姉妹(言葉を合体し詩を武器に)
→ 攻撃名:「痛いようでイタくない言葉斬り」
曲芸獣“ピエル”
→ 紙吹雪と爆発を操る魔獣。感情を吸って笑顔に変える
→ 好物:ポタージュの冷やし目線
【ユル、即興合体ショーで対抗!】
本番当日、観客の前で団長ロメロが“合体は笑い者にすぎぬ”*と毒舌演説。
クラウン・ロメロ:「合体など、ただの道化芝居だ。さあ、皆で笑ってやろうではないか!」
それに対し、ユルは自ら即興で“合体曲芸”を行う。
【合体スキル発動!】
合体素材:
ピエロ帽子 × カラクリ人形 × 炎玉 × 拍手魔法書
= 合体!
【《爆笑ピエロマシーン・ユル式1号》】誕生!
→ 背中から紙吹雪を噴き出しながら、くるくる回転し、
観客と魔獣を笑顔にしていく!
サーカスは一転して戦場に!
ロメロの使用する合体道具:
【空飛ぶピエロ靴】=風魔石×風船×爆薬
【笑い出す地雷】=おもちゃ太鼓×爆発岩
【叫ぶテント】=音響魔石×布地×集音精霊
ユルは即席で対抗!
合体スキル発動!
【タロットカード×火吹き装置×風船魔素】=
《空中予言砲・ジョーカーエクスプロード》!!
→ ロメロの軌道を読み取り、“笑いの星”で直撃させる!
【クライマックス:ロメロの仮面の下】
倒れたロメロの正体は、かつて解体された合体師ギルドの生き残り。
合体師に復讐するため、“逆合体”――奪う合体を習得していた。
ロメロ:「……合体なんて、狂気だ……奪って、溶かして、飲み込んでしまえ……!」
→ 彼の道具はすべて“人の想いを消す道具”だった。
【ユルの言葉】
「確かに、合体は怖いよ。けど……繋がることは、悪いことじゃない。
それが、笑えるなら、守れるなら……合体師は、前に進むんだ!」
【決着&団解散】
ロメロは去り、旅芸団の団員たちは正気を取り戻す。
笑い声が戻るサーカス。
ユルたちは観客に向かって、最後に“本当の芸”を披露。
【合体演目:風船×拍手×照明×紙吹雪=フィナーレ祝砲!】
広がる虹色の光と、笑い声。
観客:「合体って、たのしいなあ!!」
【報酬】
スキル:【空中合体術】習得
合体図鑑《曲芸・道具編》更新
新イベント解放:サーカス村へ行けるように!
名物:ねむも、ぬいぐるみ状態で人気者に
【次回予告!】
《“世界合体ギルド”からの招待状! 目指せランクアップ試験!》
→ 合体師ユル、ついに“公認合体師”への試験へ挑む!?
謎の試験官、異様な素材、笑える試験内容が山盛り!