第15話《鍋を煮ろ!料理合体で魔物をまろやかにせよ!》
ベルナーク、依頼掲示板前。
ポタージュ:「……何これ。“魔物が怒ってるから、鍋を煮てほしい”?」
ボルト:「は!? 飯で解決!? やるしかねぇ!!」
ねむも:「…………(鍋って、まくらになる……?)」
フュズ:「おなか、すいた」
依頼人は東の温泉集落《モンモル村》。
最近、山間に現れた魔物が暴れ出し、畑を荒らしては食料を奪う。
だが、不思議なことに――
「温泉街の食事処だけは、絶対に壊さないんです……!」
【ユルのひらめき】
ユル:「つまりこれは――“味”の問題だな!」
合体師として鍋を合体させ、**“魔物の心をまろやかにする鍋”**を作る依頼、ここに発動!
【モンモル村:温泉と香る山菜の町】
着いてみれば、のんびりした温泉町。
山菜とキノコの香りが漂い、どこか懐かしい雰囲気。
依頼人は食堂の女将「リンダさん」。
料理好きでぽっちゃり、いつも笑顔。
リンダ:「あの子ね、森の奥にすんでるの。名前は“ドンノルマ”……昔はよく食べに来てくれたのに……」
フュズ:「……もしかして、それ、“友だち”?」
【調理合体パート】
ユルは素材を集めて鍋を作る!
使用素材
「ホットポテ根」:山の根菜。芯まであったかい。
「ふわふわ茸」:食感が魔力を鎮める。
「なで玉ねぎ」:切ると優しい涙が出る。
「情熱スープストーン」:熱を記憶する鉱石。
【合体発動!】
合体スキル発動!
【山菜×感情スープ×魔力鉱石】=
《癒し鍋・ポカポカ煮込み》完成!
・香り:郷愁と母の味。
・見た目:ぽってり優しい色合い。
・効果:“怒り状態のモンスターを落ち着かせる”
【森の奥、魔物との遭遇】
現れた魔物は――
名前:《ドンノルマ》
種族:獣型モンスター
見た目:黒いイノシシ×タヌキのような巨体だが、どこか切ない目
暴れるドンノルマに、ユルは煮込み鍋を差し出す。
ユル:「……ひとくちでいい。
この味に、君が昔、大事にしてたものが――戻ってくるから」
【奇跡のひとくち】
ドンノルマ、ぐつぐつ湯気の立つ鍋をじっと見つめ……
やがて、ゆっくりと――
ぺろり。
……
→ バフ効果《心温化》発動!
魔物の角がやわらかくなり、ふわふわした毛に包まれる。
ドンノルマ:「……あの時、いっしょに…食べた……味……」
記憶を取り戻した魔物は、フュズの前で静かに伏せる。
フュズ:「……なまえ……ちゃんと、思い出せたね」
【依頼達成&宴スタート!】
温泉街全体で鍋祭り!
ユル特製の鍋は村の名物に。
ドンノルマも“料理係の番獣”として村に住むことに。
【報酬】
合体スキル【料理:感情媒介強化】習得!
合体図鑑《料理アイテム×魔物反応》更新!
名物:ポカポカ鍋(食べると一時的に“怒り無効”バフ)
ドンノルマの友情(戦闘時に助けてくれるかも)
【後日談】
ポタージュ:「ユル……料理、天才かもね」
ユル:「料理も合体のひとつ、ってことさ!」
ボルト:「毎日やろう! いや、毎食やろう!!」
ねむも:「なべ……ねむれる……zzz」
次回予告!
《サーカス団に潜入せよ! 合体曲芸師とコウモリピエロ》
→ ベルナークに現れた謎の移動サーカス。
だが団長の正体は“合体師狩り”の刺客!? 愉快で危険な団員たちと空中大騒動!