第13話《潜入!砂の箱船!(それと)モンスター合体図鑑
砂漠の地下深く、封印されし古代実験施設《砂の箱舟》。
そこはかつて、
「物質と生命を融合させる禁断の合体研究」が行われた場所だった。
今も暴走した合体装置が稼働し続け、
半永久的に“合体事故モンスター”を生み出しているという――
【探索メンバー】
ユル(合体師・記録係)
ポタージュ(癒しと毒舌・記録時はやたら冷静)
ボルト(突撃要員・たまに誤合体を起こす)
ノワール(古代文字読解・“箱舟の記憶”とリンク中)
ねむも(光源係。敵が多いと寝る)
【遺跡構造(簡易)】
入口ホール:合体アーカイブと巨大装置跡
中央研究棟:サンプル展示&合体事故記録室
最深部《キメラ培養槽》:バケツとボス格が待つ地獄の融合領域
モンスター合体図鑑:砂の箱舟編
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No.01《コケムシ・ストーブ》
種別:植物+熱源(合体事故体)
描写:全身がコケに覆われた赤熱ストーブ。歩くと地面が焦げる。
特徴:くしゃみで胞子(火炎)を撒く。温泉地帯に多い。
ドロップ:苔炭の粉/灼熱葉(火+草系素材)
解説:寒がり博士の“自分暖房”実験の成れの果て。癒しと焦がしは紙一重。
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No.02《ハネカエル・ホーン》
種別:動物(蛙)+金属楽器
描写:全身ブロンズ。鳴き声がトランペット。
特徴:鳴くと自分が吹き飛ぶ。音波攻撃あり。
ドロップ:音導管/うるさい皮膜
解説:合体実験で「ノリの良い護身用ペット」を目指した末路。
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No.03《ザ・バケツ・ザ・リターンズ》
種別:生活道具+古代護衛AI(狂化)
描写:筋肉質な4脚型バケツ。中に水は無い。
特徴:井戸水以外を敵と認識。バケツパンチで殴ってくる。
ドロップ:バケツの破片/護衛ユニットC型
解説:「村の水を守るAI」とバケツを融合→暴走。村長の祖父が設計。
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No.04《アーイ・インクペン》
種別:文房具+監視眼体(自律型)
描写:羽ペンのような眼球生物。浮遊しながら文字を書く。
特徴:宙に“書いた”文章が具現化する。例:「バリア!」→本当にバリア発生。
ドロップ:ペンインク(魔力)/視認記録石
解説:古代研究員の日報記録システムが意思を持った。けっこう賢い。
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No.05《カラク・リカゴ》
種別:箱+からくり人形(魔導仕掛け)
描写:箱の中から無限に小型人形が飛び出すギミック型。中身の方が本体。
特徴:出てくる人形は毎回違う性能。中には“笑うだけの人形”も。
ドロップ:人形のカケラ/魔導ゼンマイ
解説:娯楽用だったが、人格データと融合して異常に哲学的な発言を繰り返す。
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No.06(BOSS)《融合兵器体・バケルガン》
種別:バケツ+護衛機兵+風石炉心(超合体体)
描写:巨大バケツ型戦車。中から蒸気+歌声。
特徴:「バケツ音頭」で敵の動きを狂わせる。撃破後、飛行バケツ再生が可能。
ドロップ:合体機核/失われた設計図《Mk-II》
解説:箱舟の中で唯一、自己再構築を繰り返す合体体。ユルたちが飛ばしたバケツが融合され“究極進化”した姿。
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再び古代遺跡《砂の箱舟》に潜入したユル一行。
そこはかつて「合体による万能生命体の創造」を目指した研究施設だったが、
制御不能に陥り、“失敗作たち”が今も彷徨っていた。
幾度かの戦いを経て、ついにユルたちは**最深部《融合中枢核》**へと到達する。
しかしそこで待っていたのは、ただのボス戦ではなかった――
【融合中枢核:眠る存在】
そこには、1体の少年のような姿の合体体が座っていた。
銀髪、虚ろな瞳、全身に“接合線”のような痕跡。
名を名乗ることもなく、少年は囁いた。
「……ぼくは、“みんな”の合体。
名前は、つけてもらえなかった……。」
【融合体コード:No.0《ナマエナシ》】
種別:ヒト+記録装置+感情データ群+破棄された素材たち
状態:自己同一性喪失。自我の核は曖昧。
特徴:会話は断片的。触れた者の“記憶の断片”を再現する能力あり。
備考:彼を中心に、合体施設の暴走が始まった可能性がある。
【語られる“合体の過ち”】
ポタージュが古代ログを解読。
そこにはかつての研究者たちの悲痛な言葉が残されていた。
「“最も美しい合体”とは、心と心の一致だと思った」
「けれど、私たちは“機能”ばかりを追いすぎた」
「彼には、“名前を与える資格がある者”がいなかった」
【ナマエナシとの対話】
ナマエナシは、ユルの記憶に触れ、彼の中の「合体に対する思い」を覗く。
ナマエナシ:「……ユルは、“笑ってた”。
合体で、誰かが笑ってた……。
ぼく、それ、見たことない。」
ユル:「合体って、強さのためだけじゃなくて、
毎日をちょっと楽しくできるんだ。だから――」
【最終選択:ナマエナシとの合体(or 共存)】
遺跡の防衛システムが再起動し、ナマエナシを“最終兵器”として再起動しようとする。
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A)ナマエナシと合体し、制御権を奪う(リスクあり)
B)彼の“意思”を優先し、共に脱出して生かす(防衛システムと戦闘へ)
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選択:B)共に脱出を選択(ユルの選択)
ノワールが干渉魔法で起動コードを中断
ユルは手を伸ばし、ナマエナシの肩に触れる
ユル:「名前がなかったなら、今つけよう。
君は、“フュズ”。合体の先に生まれた、ひとつの心だ」
ナマエナシ:「……フュズ……ぼく、そう、なれる……?」
【最終戦:防衛AI《融合監視機・ハシリガミ》】
巨大な合体監視機構。脱出を阻止すべく追ってくる
合体解除光線や“無効化フィールド”で攻撃
フュズの“記憶投影”によって、研究者たちの過去が幻視され、AIの行動に隙ができる。
ユル:「合体は、壊すためじゃない!」
→ 合体技《想い繋ぐ・フュズリンク》発動!
“合体素材の記憶”を束ね、過去の魂を再起動させる合体技
→ ハシリガミは機能停止。
【脱出、そして新たな仲間】
遺跡崩壊直前、ユルたちは飛行バケツに乗って脱出。
ナマエナシ改め《フュズ》も同行することに。
性格:無垢で少し天然。ユルに懐く。
特技:人や物に触れると“過去の合体記憶”を視ることができる
スキル:《融合再構築》《断片記憶合体》など
状態:人型だが、部分的に“物質”への変異あり(正体はまだ未解明)
【クリア報酬】
新仲間加入
合体図鑑《融合記録編》追加
古代アイテム《記録再生石》⇒ サブイベント「過去の研究者を巡る旅」が解放
称号《名前を与えし者》
次回予告
《演劇部と合体小道具! 世界初の“喋る舞台”爆誕!》
ベルナークで開催される町芝居。合体師が舞台装置を作るも、まさかの小道具がセリフを喋り始めて大暴走!