第12話《合体師、はじめての出張依頼! 砂漠の村と空飛ぶバケツ》
合体師ギルド正式登録から数日後――
ユルたちのもとに、**第一号“出張合体依頼”**が舞い込んだ。
依頼主は、砂漠のど真ん中にある小さい村の村長。内容は…。
「うちのバケツを、空に飛ばしてほしい。」
……???
【舞台:砂漠の村】
・人口:38人(+駱駝3頭)
・水源:たった1本の井戸
・村の命綱=「汲み上げ式・手動バケツ型揚水装置」
だが近年、井戸が深くなりすぎて“バケツが届かない”状況に。
村長はこう決意した。
「飛ばせばええんや。」
ーサブクエスト発生ー
【依頼内容】
《村長の飛行バケツ計画》(★★★)
内容:村の生命線“バケツ”を改造し、井戸の底まで飛ばす。
条件:村の資材のみ使用。バケツは破損不可。
報酬:砂漠素材/名物料理「サバノ飯」/古代合体設計図(伝説級!?)
【ユル一行の挑戦】
ポタージュ「……飛ぶってどういうことなの……」
ボルト「つまり、バケツ型飛行船か!? やってやるぜ!」
ノワール「……無理ではない、と思うけど……燃料、何にするの?」
ねむも:「ぴ!(砂噛んでる)」
【合体素材集め】
ユルたちは村の倉庫や遺跡から素材を回収:
・駱駝の革ホース(柔軟性UP)
・古代の風石(軽量浮上素材)
・砂熱コア(動力源だが、火を噴く)
・村の子供たちの夢(……素材として提出されたが、用途未定)
【完成合体】
《風駆式・飛行バケツ Mk-ユル式》
風石+熱コア+駱駝ホース+“子供の夢”で合体。空気圧と浮上力で井戸底までバケツが浮遊→着水→自動帰還!
さらに「帰還時に鼻歌を歌う」機能つき(村長の趣味)
【トラブル発生!?】
テスト稼働中、バケツが“さらに下”に落ちていく異変が。
村長「そこは……井戸の“底の底”……伝説の遺構、“砂の箱舟”や!!」
→ 飛行バケツ、地下遺跡に墜落!
→ ユルたち、“バケツの追跡と救出”ミッションに強制突入!
【地下遺跡:砂の箱舟】
古代文明の実験施設跡。
“合体事故”によって封鎖された禁断の実験場。
内部には動力装置の暴走で生まれた融合型モンスターが潜む。
例:
【コケムシ・ストーブ】(熱と緑の融合生物)
【ザ・バケツ・ザ・リターンズ】(暴走した予備バケツ兵器)
【バケツを救え!合体で突破せよ!】
ユルは合体スキルで“砂と光”を組み合わせ、
敵の視界を奪いながら進行、最深部にてバケツ救出成功!
帰還したバケツは、村人たちにこう歌い出す。
「汲む〜よ〜命を〜♪ 夢と〜いっしょにィ〜〜♪」
「う、歌ったァーー!?!?」
【クリア報酬】
【サバノ飯詰め合わせ】:腹持ち最高(戦闘中、体力徐々に回復)
【古代設計図:風石応用編】
⇒ ユルが新合体スキル《浮遊機工合体》を習得
【称号】《風を汲む者》
⇒ 砂漠地帯での交渉時、信頼度+20%
村長:「あんたら……うちの村の伝説になったで」
ユル:「いやー、合体って、本当に何でもいけるんだな……バケツが空飛ぶとは……」
ポタージュ:「むしろ、どこまでいけるのか怖いのよこの世界」
ー次回予告ー
《潜入!砂の箱船!(それと)モンスター合体図鑑》