第11話《高飛車貴族と、合体師のフリーマーケット大作戦!》
年に一度の《ベルナーク町祭・大バザール》が開催!
町中がにぎわい、冒険者も商人もこぞって露店を出す中――
ユル一行は、なんと「合体屋台」を出店することに!
しかも隣には、
**高飛車な貴族・レザンドール子爵(26)**が、
「貴族の美学融合茶碗」なる謎グッズを大量販売しており――
「この庶民臭い“合体雑貨”とやらに、我が芸術茶碗が劣るなどあり得ぬ! 貴族の誇りにかけて、勝負を挑む!」
まさかの“フリーマーケット合体バトル”勃発!
【登場人物】
◆ユル(合体師・屋台責任者)
看板は“笑顔で合体、します!”
コンセプトは「日常にちょっと便利な合体雑貨」
◆ポタージュ(毒舌ヒーラー・売上管理担当)
「安くても利益は出してもらうわよ」
◆ボルト(脳筋護衛兼呼び込み担当)
「大声合体ーッ!! おいでおいでーッ!」
◆ノワール(無口参謀・静かに販促)
ときどき無言で商品の欠陥を見抜き回収してくれる
◆レザンドール子爵(貴族の茶碗屋)
「茶碗は! すべてを語る!!」
▶1:屋台合体タイム!
素材は現地調達!
「役に立ちそうで立たない」「笑えるけど便利」そんな雑貨を即席合体!
ユルたちの合体商品例:
【歩くと光る靴下】(夜道も安心!光源代わりに!)
【鳴くフライパン】(焦げると悲鳴!調理ミス防止!)
【無限マグカップ】(水を注げば謎のお茶が湧く…怖い)
子爵の“融合茶碗”商品:
【貴族の涙茶碗】(飲むと“昔の失恋”が走馬灯のように甦る)
【絶対割れぬ茶碗】(しかし洗えない。水が避ける)
【共鳴茶碗】(使った者同士が「テレパシーで味を共有」)
2:販売対決スタート!
町民たちの反応はさまざま:
「なにこれ!靴下ピカピカしてる!」
「いやいや、貴族の茶碗から鳴き声がしたんだけど」
「……笑いすぎて腹がよじれたわ、あの鳴くフライパン」
「共鳴茶碗で飲んだら、兄貴と味覚が逆転した! 兄貴嫌いなピーマン美味いって言ってる!」
→ 祭りは一時“笑撃”と“謎共鳴”に包まれる!
3:勝負の決着
最終的に、町祭実行委員会が下した評価は――
“もっとも人々の笑顔を引き出した屋台”にユルたちが選出。
賞品は【ベルナーク特製福袋(何かが合体済み)】と、
“合体師としての認可証(正式ギルド登録)”!
【クリア報酬】
【売上金:188G】
【ベルナーク福袋】
⇒ 中身:しゃべるタオル/味が変わる飴/合体図鑑《生活用品編》追加!
【合体師ギルド登録証】
⇒ 合体依頼の幅が広がる/出張合体依頼が発生可能に!
【後日談】
レザンドール子爵は、合体屋台の商品に心を打たれ、
ユルにこっそりこう言う。
「……貴様の“くだらなさ”は……私の芸術に足りなかったものだ」
「次の茶碗には、“おしゃべり機能”をつける……!」
「え、こっち来るの!?」
次回予告:
《合体師、はじめての出張依頼! 砂漠の村と空飛ぶバケツ》
ギルド登録記念で、遠方から“合体依頼”が舞い込む!?
空を飛びたがる“バケツ村長”と、飛ばすべきか飛ばさざるべきか問題!