姉妹坂 vol.098 「私ら、可南子、応援してるから。」
男子が、大きなテレビ画面を道場から移動する。
「こっち…だったよな、彩萌~~。」
憲央。
彩萌、
「うん。ありがと。」
航、
「先輩、ありがとうございました。」
彩萌と憲央に。
「な~に言ってる~~。可南子のためだよ。」
彩萌。
「私ら、可南子、応援してるから。ねっ、弓香~~。」
弓香、
「うん。」
にっこりと。
史江、
「頼んだよ、1年。海野~~。」
航、頭を掻きながら、そして、赤くなりながら…。
「あ…。は、はい。」
途端に史江、
「か~~っかっかっかっか。」
両手を叩いて、
「まさか、1年…???海野~~。可南子の事、好きになったとか…???」
その史江の一言に一同、
「えっ!!!!!」
いきなりその声に航、ドキン。
園加、愛寿美、
「うそっ…???」
弓香、摩耶、菜穂子、思わず口を尖らせて…。
可南子に可羊子、目をパチクリ。
そして彩萌に紗枝、茉優、
「えっ…???えぇぇぇぇぇ。」
可南子も、茫然、
「えっ…???えぇぇぇぇ…。」
園加、彩萌、
「可…南…子…???」
「い……???い…や。いやいやいやいやいやいやいや。」
目をパチクリさせながら可南子。顔をあちらこちらに…。
憲央、いきなり海野の肩をトン。
「かかかか。海野~~。しっかし、おま…、良い体してんな~~。」
そして、
「彩萌~~。」
彩萌、
「あ…。あ~~。はいはいはい。こっち、こっち。」
史江、
「くく。な~んて顔してっかな~みんな~~。」
両手を叩いて。
「くっ。まっ、いっか~~。矢っ島~~。年下も…良いかもよ~~。かかか。」
愛寿美を見て、いきなり可南子の肩をポ~ンと叩いて園加。
それに合わせて愛寿美、
「くく。…だ~ね~。」
後ろに両腕を、そして両手を握りながら。
ポカ~ンとしている可南子。そして、
「んもう~~。園加~~。アズ~~。史江さん。な~に言ってるかな~~。」
園加、愛寿美、
「かかかか。」
弓香、摩耶、菜穂子、
「……。」
弓香、
「でも…。なんか…。いいかも…。」
頭を傾げながら…。
摩耶、菜穂子、口を尖らせて、
「お~~~。」
信一、
「…な…、なんか…凄い事に…???」
敦司、
「先輩…???」
何故かふたりの男子、それぞれ、意中の女性を見つめながら…。
可羊子、
「お…、お…姉…ぇ…。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「ま…さか…。」
紗枝…、
「ふん。くく。お~もしろく、なってきた…かな~~。ねぇ茉優。」
茉優、
「…ん…???ん~~。」
そして、彩萌の家を出る面々。
「お邪魔しました~~。」
「さ~てと~~。来週は…期末か~~。」
紗枝。
史江、
「ふ~~ん。…一週間後…。ぐぁっ。」
茉優、
「やんなきゃ、なんないってね~~。部活もないし…。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「じゃ…、先輩~~。ここで~~。」
史江、
「うん。さて、私らも…帰って期末の勉強~~。」
可羊子と一緒に歩く可南子、後ろの方で敦司と一緒の航に、
「あっ、海野君…。」
航、
「…ん…???」




