姉妹坂 vol.096 彩萌と憲央、「お姉さんから話は聞いた。」
そんな可羊子の声に航、
「分かった。」
そして、
「じゃ、ないと…、矢島の姉ちゃん、困るよな。俺ばっかりが…。」
可羊子、
「うん。お父さんとお母さんにも、話し…出来ないから…。」
ベランダに背中を付けて航、
「メンバーは俺と、リーダーの、一華先生が言ってたように…。」
航が話始める。
「それにしても、凄いよね、海野君…。」
可羊子、にっこりと。
航、
「…ん…???」
「ギター上手~~。これ、見ただけでも分かるよ。」
航、頭を掻きながら、そして唇を尖らせて、照れながらも…、
「そか。うん。…サンキュ。」
「かかかか。照~れちゃって~。」
佐智子、鈴鹿。
「…でも、この動画見たら、クラスの女の子たち、凄い事になっちゃいそう…。」
レミ。
航、
「ちげぇよ。」
「海野君。」
可羊子。
「ライズの…、この動画の他に、何か…???」
「あぁ~~。まだ、あるよ。結構父さん、リハもビデオ、撮影してたから…。だから、メンバーとも父さん、顔馴染みなんだ。」
鈴鹿、佐智子、
「ふ~~ん。」
可羊子、
「じゃ…、それ…。良いかな…???見せて…???」
航、
「ふん。いいけど…。いつでも…。」
「ありがと。じゃ~~。……。」
部活で、彩萌、
「カヨッチ~~。」
可羊子、
「はい。」
彩萌と憲央、
「お姉さんから話は聞いた。」
「はい。」
憲央、
「紗枝~~。」
紗枝、
「ふん。話は彩萌から聞いた~~。……けどさ~。これ…私より、彩萌の方が…、良くない…???」
彩萌、
「私…???」
「ふん。まぁ…。私の場合、わ~君とは小さい頃から…。だけどさ…。…となると、何かしら、我が家の諸々が…。だったら…、全くの第三者…の方が~~。」
一同、
「お~~~。」
「それに、彩萌の方が、説得力、あるから…。」
憲央、
「ん~~。な~るほどね~~。彩萌~~。委員長。」
少し考えながら彩萌、
「うん。分かった。じゃ、そうしよ。」
史江、
「んじゃ、海野から、紗枝がカード受け取って、それを彩萌んちでみんなで見ると。」
各々、
「うんうんうん。」
そして次の日曜日に。
「はははははは。さすがに…、広いや…。道場。」
憲央。
史江、
「初めて…入った、空手道場。」
そして、
「憲、変な事すんなよ。信一もな。海野く~ん。そして…。なんだっけ…名前…???かかか。…彩萌の蹴りが入るよ~~。」
そんな史江の声に笑う女子全員。
頭を掻きながら、
「敦司で~~す。」
弓香、
「彩萌~~、ありがとね~、可南子の事~~。」
菜穂子に摩耶も、
「うんうん。」
「でも…、これだったら、航から彩萌にダイレクトにカード渡しても…???」
紗枝。
「まっ、いっか~~。結果的には、みんなで観れると言う事になったからね~~。」
「んじゃ、海野君、お願い。」
憲央。
航、
「はい。」
可南子、
「彩萌さん…ごめんなさい。お家の方は…???」




