姉妹坂 vol.095 「海野君、ライズの事、教えて。」
いきなり航の目に飛び込んで来た姿…。
「ひゃ~~。カヨッチ~~。すげぇ~~。体、柔らか~~。」
目をキョトンとさせて佐智子。
その隣で体を動かしている鈴鹿も呆気に取られて、
「マジ…???」
可羊子、
「うん…???うん。何でだろ???…私…体…結構…柔らかい方。自分でも分からない。かかかか。」
レミ、変顔で頭を傾げながら、
「なんで…???」
そんな可羊子を見て出雲、にっこりと、そして小さな声で、
「ふふ、この子、弓道部には…勿体ないかな…。」
「それにしても、出雲先生…、綺麗だよね~~。」
可羊子、レミに。
「ん~~。あの体のしなやかさは…凄いよね~~。さすがは新体操部の顧問。そして、さすがは美人教師四天王…。…だから~。サッチンも鈴鹿も憧れるんだよ。」
レミ。
可羊子、
「ふ~~ん。確かに。サッチンも鈴鹿も体…柔らかいもんね~~。……で、レミは…???」
と、言いながらクスクスと笑いながら可羊子。
「笑うな。んもう~~。体硬いのは生まれつき~~。」
「あいあい。了解で~~す。」
「でぇ~~、カヨッチ~~???」
レミ。
今度は教師の指示で、ふたり一組になって。背中ストレッチ。
レミの背中の上で天井を見ながら可羊子、
「うん。お昼休みね~。そして部活で紗枝さんに~~。」
「ふ~~ん。」
今度は逆。レミ、可羊子の背中の上で、
「わわわわわわ。ぐぇ~~~。ぐぅあ~~~。」
可羊子、
「いやいやいやいや。なんで…???」
出雲、そんな可羊子とレミを見て、クスクスと…。
周囲の生徒たちも…、笑いながら…。
佐智子、鈴鹿、
「レミはねぇ~~。かかかか。」
航、
「マジで、矢島。柔らけぇ~~。それとは…。はは…。小波渡~~…。そこまで硬ぇのかよ…。」
「はい。パートナーストレッチ、続くよ~~。次~~。」
出雲。
両足を閉じて背中を伸ばしたレミ、その背中を押す可羊子。
レミ、
「い…、いた…い…。ぐぁ…。」
可羊子、
「…しか…し…、レミ…。硬っ。…そんな風には見えないんだけどな…。」
「ほっとけ。」
保健体育での体育館からの教室への途中、鈴鹿から、
「お昼休み、教室にいて。」と、言われて頷いた航。
少人数になった教室。1年B組のベランダ。
鈴鹿、席にいる航と敦司に手招き。
鈴鹿、
「カヨッチ。」
可羊子、
「うん。海野君、これ。」
スマホでライズのライブ動画を見せて。
航、
「あっ、これ…。父さんが撮った動画…。」
佐智子、
「えっ…???これって…海野君のお父さんが…???」
「うん。うちの父さん、母さん、ライズのファンなんだ。」
その声に、佐智子、鈴鹿、レミに可羊子、
「へぇ~~。」
敦司、
「かっけ~じゃん。」
可羊子、
「海野君、ライズの事、教えて。」




