姉妹坂 vol.093 「私、決めた。ライズ、やってみる。」
翌朝、教室で可南子、
「園加、アズ。」
そして前の席にいる彩萌に、
「彩萌さん。」
園加に愛寿美、彩萌、
「うん…???」
そして、その声を聞いて芽久、可南子に振り向いて…。
そんな可南子も芽久を見て頷いて。
芽久、にっこりと。
彩萌、
「ちょっと、憲…。」
憲央、
「あっ。あ~~。」
可南子の席に。
可南子、
「私、決めた。ライズ、やってみる。」
4人、
「おぅ~~。」
「でも…。まだ、ライズ…私、全然分からない。」
園加、愛寿美、
「うんうん。そりゃそうだ。」
「そっか~~。」
彩萌と憲央。
その瞬間、彩萌、
「あっ。紗枝。」
憲央、
「あっ、そうか~~。紗枝…海野の向かいの家。」
その憲央の声に可南子、
「うん。だから、多分、可羊子、その事で、紗枝さんにも…。部活で…。」
間髪入れずに彩萌、
「分かった。私も紗枝に…。」
憲央も、
「うん。…だ~な…。」
そしてコチラも…可羊子、
「サッチン、鈴鹿、レミ。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「ん…???どした…、カヨッチ…???」
そして小さな声で3人に、
「………。」
「えっ!!!マジでっ!!!」
鈴鹿。
佐智子とレミ、
「うっ。す~~んご。」
鈴鹿、すぐさま前の席を見て、
「あ~~ん、もぅ…。まだ…海野君、来てないや。」
教室内をキョロキョロさせる鈴鹿。
すると、教室の前の入り口付近に敦司と一緒に。
「あっ、来た来た。」
言いながら前に走り、入口から教室に入り掛けた航の左腕を取り、そのまま廊下に。
「うわっ。なんだよ小暮~。」
航、いきなり意表を突かれて。
敦司、
「お~~。おぃ。」
後ろの方で見ていた佐智子、
「カヨッチ。」
可羊子とレミを見て。
3人廊下に。
廊下に出た鈴鹿と航。
鈴鹿、
「海野君。カヨッチのお姉さん。返事。」
その鈴鹿の声に航、
「えっ!!!」
鈴鹿と航に近づく可羊子、佐智子、レミ。
鈴鹿、
「OK、出たよ。カヨッチのお姉さん、可南子さん。ライズ、やってみても良いって。」
航、思わずガッツポーズで、
「うそ。マジ…。」
にっこりと。
そして可羊子の顔を見て、
「矢島…。」
可羊子、首を縦に、
「うん。」
航、小さく、
「や~~った。」
けれども可羊子、
「でも…、でもでもでも…。」
航、
「…ん…???」
「海野…君。」
鈴鹿、佐智子、レミ、可羊子の顔を見て…。
「海野…君。あのね。お姉ぇ。あ…、いや…、お姉ちゃん。こう言ってるの。」
航、
「…ん…???」
「ライズ…全然、知らないって…。」
航、
「あっ。あ~~…。」
少し困ったように航。
「それに、海野君が…、どのくらいギターが出来るのかも…分かんない。」
航、唇を絞るようにして…。
敦司、
「おぃ。何やってんだよ。」
佐智子、そんな敦司に、口に人差し指を…。
敦司、
「…ん…。ん~~。」
「お姉ちゃんの…ピアノの腕は…、みんな…分かってるけど…。」
鈴鹿、
「うん。…うんうん。だよね。カヨッチのお姉さんのピアノは…もう…みんな、凄いって…。分かってるけど…。海野君…。」




