姉妹坂 vol.091 「まぁ~。これも…誰かさんの…影響かな~~。」
学校の帰り道。可南子、
「…でも、みんな凄いよね~~。シング・シング・シング。あれだけ出来るんだも~ん。菜穂ちゃんのドラムなんて最高~~。私なんて、初めてだよ、あんな風に高校生でドラム叩けるなんて~~。」
そんな可南子に菜穂子、
「へっへっへ~~。」
「それに、ペットにクラリネットもそうだけど、芽久ちゃん。絶品だわ。どうやったら、あんな風に吹けるかな~~。」
そんな可南子の声に赤くなる芽久、
「……。」
可南子の大絶賛に、ニコニコ顔の菜穂子に摩耶、そして弓香。
「まぁ~。これも…誰かさんの…影響かな~~。」
口を真一文字で笑顔の弓香、可南子を見て。
可南子、
「へっ…???」
「だ~~って…。ねぇ~~。」
菜穂子。
「今までは~。一華先生の演奏だけだったし~~。」
可南子、
「へっ…???」
弓香、
「かかか。つまりは~可南子~~。全員が同じ、生徒だけで出来るんだよ。や~~っぱり、テンションは…上がるでしょう~~。」
菜穂子も摩耶も、そして弓香も一緒に、
「ねぇ~~~!!!」
「それに、誰かさんが、プロ並みのピアノセンス…持ってるし~~。」
今度は摩耶。
そして今度は芽久も一緒に、4人で、
「ねぇ~~~!!!」
その、「ねぇ~~~!!!」で、顔を真っ赤にさせる可南子。
「そ…、そんな…私…。」
照れながら…。
「な~に照れてるかな~~。かかかか。」
可南子の右肩を抱きながら弓香。
「私、中学の時にベースを弾く兄貴の影響で、音楽に嵌ったの。…今はもう、そんな兄貴も社会人になって、商社勤務なんだけど…。私が自分と同じベースをして、兄貴、嬉しかったんだろうな~~。」
可南子、
「へぇ~~。」
「弓~~、おまえ…絶対に音楽伸びるぞ。そのまま続けな。って、言われて、それからだね~。ベースもそうだけど、いつの間にかウッドベースやバイオリンも弾けるようになってた。かかかか。」
「まさか…、それ…中学の頃から…???」
目をキョトンとさせて可南子。
「うん。」
目を見開いて弓香。
「うんうん。だから、弓香がこの学校で器楽部に入部したとき…。私も菜穂子も同じだったんだけど、凄い子いる。って、思ったもん。」
摩耶。
「へぇ~~~。」
可南子。
「そして、3年になって、可南子と出会った。」
菜穂子。
「うん。」
弓香。
「私たちらしい音楽、やれるな~~って…。」
「そうそうそう。うんうんうん。」
摩耶。
可南子、
「はは。うん。」
そして自然に顔が野球部のバックネットに。
そんな可南子を見て芽久、
「矢島…さん…。」
弓香、
「私らも…可南子、応援するよ。そして、支えたげる。」
摩耶、菜穂子、
「うんうん。」
可南子の左肩に寄り添うように芽久、
「うん。」
可南子の両肩を両腕で抱きながら弓香、
「海野~航。」
可南子、
「分かった。」




