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姉妹坂  作者: THMISmama
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姉妹坂 vol.009 「学年2位の成績だからね~~。彩萌は。」

「こんな風に照れちゃってるけどさ~~。学年2位の成績だからね~~。彩萌は。」

園加。


「スゴ~~。頭いいんだ~~。わお。」

目をパチクリの可南子。


「何言ってますか~~。岡山の倉敷でも、偏差値66の学校から来たって、聞いてるけど…。」

にっこりと彩萌。

「しかも…、その中でも、かなりの優等生…とか。」


その彩萌の声で、園加、愛寿美、

「うそ…。」


一生懸命、顔の前で手を振る可南子。


「だから…、もしかしたら、私の方こそ、よろしくお願いますだよ、矢島さん。」

彩萌。


「なるほど。それでか。」

愛寿美。園加。


「何…???」


「いや。だって、ここだって、かなり自由が丘じゃ、偏差値、高い方じゃん。評判も良いもん。…って…、偏差値…幾らだっけ…???委員長…???」


ポツリと彩萌、

「65。」


園加、

「わお。」


愛寿美、

「んじゃ、らっくらくじゃん、可南子~~~。」


そんな風に愛寿美から言われて両手を左右に何度も振る可南子、

「いやいやいやいや。そんな、そんな…。」


「いや…。でも、1年にも、可羊子、いるんでしょ。姉に妹に、凄いよ矢島家。あったま良い~~。」

園加。


「へっ…???矢島…さん…。妹さんも…いるの…???」

口を尖らせて彩萌。


可南子、

「えぇ。」


「じゃ、妹さん同様、よろしくね。だね~~。」

そう言って自分の席に戻ろうとしながら、

「あっ、そうそう。園加とアズ同様に、分かんない事あったら、何でも聞いて。ふふ。」


その声に、後ろを振り向いたままで可南子、

「はい。ありがとうございます。」


「…と言う訳で、結構、わたしら、行動共にしている3人なんだ。」

園加。

「彩萌とは、ここで1年の時から一緒。とにかく頭が良い。それと同様に、面倒見が凄い。しかも、がっちりと筋が一本しっかりと入っている。」


可南子、

「ふ~~ん。」


「だから、男子も一目置いている。正に、プリンセス。」

愛寿美。


「男子も…???」

目を見開いて可南子。


「ふん。…だって~~。ねぇ~~。」

園加、愛寿美の顔を見て、可南子に手招き。小さな声で…、

「家が、空手道場…。」

園加、唇に指一本立てて。


それを聞いて、園加を見て可南子、

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」


そんな彩萌の席にひとりの男子生徒。

「委員長、あのさ…。」


彩萌、

「…ん…???何…???」


そんな彩萌をチラリと後ろを振り向いて見る可南子。





「や~~っぱり、じゃカヨッチのお姉さんも、3年にいるんだ~~。」

こちらは既にお弁当を食べ終わっている1年B組。

教室の外のベランダで佐智子。


「しっかし、カヨッチの家族がこっち帰って来るって聞いて、3人共び~~っくり~。」

鈴鹿。

「レミなんて、カヨッチ帰ってくるって、泣いてたんだもんね~~。」

レミの髪の毛を指で摘んで鈴鹿。


「うるっさいな~~。」


「ははは。確かに。この中じゃレミが一番、涙もろいもんね~~。ふふ。」

佐智子。





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