姉妹坂 vol.087 可羊子の動きをじっと見る西園寺。
そんな西園寺の小さな声に関、
「えっ…???あっ、あ~~。はははは。はい。ありがとうございます。」
西園寺、
「くくく。照~れちゃって…。」
そしてその瞬間、人差し指を口に、
「シ~~~。」
そんな西園寺の仕草に関、赤い顔をして、
「はははは…。…参ったな…。」
射込み練習の最中。
丁度1年の射込み。
西園寺、
「…ん…???」
関、
「あの…生徒、転校生の…、確か…、矢島…可羊子…。」
西園寺、
「ふふ。さすが…、ご存知でしたか…。」
可羊子の動きをじっと見つめる西園寺、
「へぇ~~。凄い。」
関、
「うん。出来る。」
そんな可羊子の動きを見つめる栞奈。
「ふふ。さすが栞奈、釘付けだわ。」
西園寺。
放たれた矢は、見事に中白の端に…。
「お見事!!!」
そしてパチパチと手を打って。
その瞬間、部員たち、
「校長先生~~。キャ~~~。」
いきなり入口にいる西園寺に向かって手を振る部員たち。
西園寺、そんな部員たちに手を振りながら、
「頑張って~~。いいよ~~うん。」
部員たち、
「ありがとうございま~す。」
紗枝、彩萌に、
「彩萌~~。あれ~~。」
目を真ん丸くして、彩萌の肩をポンポンと…。
彩萌、紗枝と一緒に、西園寺の隣にいる関敏也を見つけて、
「うんうん。や~~っぱり。」
にっこりと彩萌。
そんな彩萌と紗枝を見て憲央、
「どしたの~~???」
史江と茉優、彩萌と紗枝の見ている方向に…、
「うそ…。もしかして…???」
憲央、信一、
「なんで、校長と関先生…???」
「かかかか。栞奈先生、赤くなってるよ。」
紗枝。
彩萌、
「うんうん。」
憲央、
「なんで…???…どう…いう…こ…???」
その瞬間、憲央の左足に激痛が。
「い~~~って!!!」
「この鈍感!!!!ふん!!!」
彩萌、憲央の足を踏んですぐに紗枝に、
「ねね、紗枝、史~~。」
射込みを終えたばかりでも、いきなり可笑しくて仕方がない可羊子、
「かかかかかか。せ~んぱい。痛そう~~。」
痛みを堪えらずに腰を落として左足を触る憲央。
「あ~んのヤツ~。なんで…足、踏むかな~~。痛ぇぇぇぇぇぇ。」
そんな部員たちを見て、どうしたものかと困ったような顔をしての栞奈。
校長の前に集まる女子部員たち。
けれども、足の痛みを堪えている憲央に可羊子、そしてレミ、
「せ~んぱ~い。」
憲央、
「あ~~。いや。うん。大丈夫。…ったく~~。彩萌~~。」
可羊子、
「かかかか。思いっ切り踏んでたもんね~~彩萌さ~ん。ぷぷぷぷ。」
レミ、
「うんうんうん。」
「…って、カヨちゃ~ん。笑い過ぎだろ~~。」
痛みを堪えながら可羊子に笑い掛ける憲央。
その時レミ、
「えっ…!!!」
可羊子、
「すみませ~~ん。」
そして自分でも自然に、
「痛そう~~。」
言いながら憲央の左足を触りながら。
レミ、そんな可羊子を見て、頭の中で、
「カヨッチ…。」
可羊子の動きをじっと見る西園寺。




