姉妹坂 vol.086 一華の話しを聞いて西園寺、「!!!!うそっ。」
一華の話しを聞いて西園寺、
「!!!!うそっ。」
一華、
「うん。」
西園寺、
「ふ~~ん。そっか~~。」
「校長は…???」
西園寺の横顔を見ながら一華。
そんな一華に西園寺、
「私…、だったら…。……。」
少し考えながらも…。
「ふん。なるようになるしかないよね~~。」
一華、そんな西園寺の声に、2、3回、瞬きさせて、
「校長~~???」
「反対も賛成もしない。生徒が、答えを出したら、それを応援する。……。手助けをしてあげる。」
そして、一華を見て、
「それで良いんじゃない…???」
ニッコリと笑いながら…。
「Moonlight Serenade」の演奏が続いている。
ふたりとも窓から振り返り、演奏を聴きながら…。
西園寺、
「ふふ。それに…。」
一華、
「……。」
「もしかしたら、矢島さん。彼女自身で、しっかりと…自分で答え、出すんじゃないかしら…。」
腕組みをして。
一華、
「校長…。」
「ふふ。…じゃなかったら、こんな演奏…出来ないでしょ。」
そして、
「多分…、中途半端は…嫌い。…そんな性格じゃ…ないかしら~~。ねぇ~~一華~。」
そんな西園寺に頷いて一華、
「はい。」
「器楽部、盛り上がるよね~~。」
その場からゆっくりと離れながら、
「定期演奏会、楽しみにしてる。」
「ありがとうございます。」
西園寺にお辞儀をして一華。
「みんな~、頑張って~~。」
部員たちに大きく手を振りながら西園寺。
そんな校長に軽くお辞儀をする演奏しながらの部員たち。
そして澤木と共に廊下に出て、いきなり両手を打ち、
「あっ、そうだ。」
澤木、
「はい…???」
西園寺、
「ふふ。」
「あっ、あっ、校長…、職員室…逆…。…えっ…???」
廊下を歩きながら、
「さすがにここまでは演奏…聞こえないわよね~~。」
そんな西園寺の声に澤木、
「はぁ…???」
首を傾げながら…。
そして西園寺が向かったその先。
澤木、
「あぁ~~。」
開け放たれた入口に数名の生徒。
「校長先生。」
「ふふ。いい記事、書いてよ~~。素敵な写真もね~~。」
「はい。」
新聞部員と写真部員の生徒たち。
「…っと~~。おやおや、関先生…、おりましたか…。ふふ。」
真剣に弓道部を見ている関敏也、
「お~~っと~~。校長、それに教頭。お疲れ様です。」
澤木、
「関先生。お疲れ様です。あれ、関先生、弓道、お好き…でした…???」
そんな澤木に片目を細めて西園寺。
「ん~~???頑張ってるかな~~。インターハイ、近いしね~~。」
西園寺、身を乗り出しながら…。
そんな西園寺の姿が見えたのか栞奈、にっこりと。
そんな栞奈に肩まで右手を挙げての西園寺。
その隣にいる関を見つけて栞奈、またにっこりと。
関にピッタリと左肩をくっつけて西園寺、右手をかざして、小さな声で、
「敏也~~、聞いたぞ~~。ナイス。見なよ、栞奈のあの嬉しそうな顔。」




