姉妹坂 vol.084 菜穂子のドラムがテンポ良く。
窓際に佇みながら、そして腕組みをしながらの一華。
「行くよ~~。」
弓香、手拍子をしながら。
そしてそんな弓香の手拍子に合わせながらそれぞれの部員の手拍子。
そして弓香の、
「はい、はい、はい、はい。」
そのリズムに合わせて菜穂子のドラムがテンポ良く。
そして数秒後にはトランペットとトロンボーン。
そしてクラリネットがその次に続き、芽久たちのサックス。
器楽部総員20名による、「Sing・Sing・Sing」
演奏を聴きながら、体を揺らしながらの一華。
「いいよ~~。うんうん。」
音楽室からの演奏のメロディが耳に入ったのか、
音楽室の廊下に生徒たちが集まり始まる。
そしてユニークな事に、その演奏を耳にして、すぐさま職員室に女子数名、
「先生――――――っ。また音楽室、凄いのやってる。」
それを聞いて、
「おっと。」
「ほんと…???」
「こうしちゃ~らんない。」
いきなり席を立って廊下に向かう教師たち。
いきなり校長室のドアを開ける澤木、
「校長っ!!!早くっ!!!」
「何…???なになに、何の騒ぎ…???」
澤木と一緒に廊下を急ぐ西園寺。
聞こえてくるメロディに、
「ん~~。へぇ~~。この曲~~。」
全く狂う事のない菜穂子のドラムセクション。
そのドラムに合わせて体を躍らせる部員たち。
一華、
「いいぞぉ~~。行っちゃえ~~。」
そして廊下にいる校長の西園寺を見て手を振り手招き。
澤木が手拍子しながら音楽室の前の方のドアを開き、
西園寺を教室の中に。西園寺も手拍子しながら…。
そして一華と一緒に体を揺らす。
弓香、
「千秋~~。」
トロンボーンの石塚千秋のソロ。
そして、
「美加~~。」
栄美加のクラリネットのソロ。
そしてトランペットの岩下真紀に、
「真紀~~」
ペットが高らかに。
西園寺、
「いいね~~。うんうん。」
一華と体を揺らしながら…。
一華、にっこりと。
そしてドラムの菜穂子に弓香、
「菜穂~~。」
手を伸ばして弓香。
菜穂子のソロ。
廊下の生徒たち、そして教師たち、
「ドラム凄~~い。」
女子生徒の中には、大きな声で、
「菜穂子~~~。」
そして弓香、
「ピアノ~~。可南子~~。」
部員たちの手拍子の中、可南子のピアノのソロ。
しかし、いつもとは異なり、椅子には座らず立ったままでの体を揺らしながら…。
一華、
「いぇ~~い、可~奈子~~。」
西園寺、そんな可南子を見てビックリ。
それどころか演奏している部員全員が、思い思いに踊りながらの演奏。
そして可南子のピアノの次に弓香、口に両手を添えて、
「芽久~~。」
その声に全員が芽久に注目。
そんな芽久を見て西園寺、一華の顔を見て目を真ん丸く。
口の動きが、
「うそ…。」
一華、ニッコリと。
そしてピアノの可南子のグリッサンドでエンディングへ。




