姉妹坂 vol.082 いきなり、「ベェ~~~。」
留美子、可南子に、
「カヨちゃん、どしたの…???ブスッとして…。」
可南子、舌を出して、
「へへへへ。ちょっとね…。」
両肩をちょこんと。
「でも…、大丈夫だから…。へへ。…じゃ、行ってきます。」
留美子、
「ん、ん~~。うん。行っといで。」
そして、
「カ~~ヨッ。」
可羊子に向かって走りだす可南子。
留美子、
「ふん。兄弟…喧嘩…???」
そう言って、
「…ん…???この場合は…。」
上目使いをして、
「姉妹…喧嘩…か…。」
可羊子に追い付いて、
「カ~~ヨ。」
そして、
「な~に、いつまで膨れっ面…してるかな~~。」
そんな姉に、思いっ切り膨れっ面をして、いきなり、
「ベェ~~~。」
「ば~~か。」
そう言いながら妹の肩を抱く可南子。
「はいはい。分かったよ~~。でも、もしカヨに好きな男子出来たら、私だって嬉しいよ。大好きな妹だもん。」
それでも膨れっ面をしている可羊子。
「もぅ~~~。言うな、言うな、言うな~~。」
「はいはい。分かりました~~。」
そして少しふたり、黙って歩きながら…、可南子、
「でも、彩萌さんも、憲央君も、紗枝さん、そして茉優さん。良いよね~~。カヨ、いい人が傍にいて、良かったよね~。お姉ぇも嬉しいよ。はは。」
そんな姉の声に可羊子、
「お姉ぇ…。」
そして、
「うん。」
また少し歩きながら可南子、
「さて…と。」
可羊子、
「お姉ぇ…。どうする…???」
「…ん…???」
「バンドの…事…???」
「分かんない。」
「へっ…???」
「そんな…、1日や2日で、返事なんか、出来ないよ。」
「…うん。」
「でも…昨夜、考えて、一華先生の、応援するよって…。あの言葉は…、嬉しかった。」
「うん。」
「それに、みんなが私のピアノ、聞きたがっていたのにも、嬉しかった。」
「うん。」
「でも…、海野君のバンドに参加すると言うのは…。かなり…ハードだよ。」
歩きながら、まっすぐ前を見て可南子。
そんな姉を見ながら可羊子、
「お姉ぇ…。」
そして、頭の中に浮かぶ数名の顔。
「でも…。もし、お姉ぇが、海野君のバンドに入るとしたら。私、絶対に応援する。」
そして、一呼吸置いて、
「そして、勉強も頑張る。」
その妹の声を聞いて可南子、
「かかかか。うん。ありがと。」
午前の授業を終え、そしてお昼休み。
そして午後の授業を終え、放課後。部活である。
可羊子、
「あれ…???」
レミ、
「…ん…、どうした~カヨッチ~~???」
「ねね、レミ、先生…、ちょっと…???」
「…ん…???先生が…どうした…???」
そして史江に可羊子、
「ねね、史先輩…。」
史江、
「…ん…???どした…???」
「竹脇…先生…。」
そんな可羊子に、
「栞奈…先生…???…あぁ~~。はははは。カヨッチ~~。あんた、なかなかだね~~。もしかしたら、もしかするよ~~。」




