姉妹坂 vol.081 「カヨ、あんた…、憲央君、好き…???」
いきなり可南子、可羊子の方に体を向けて。
可羊子、
「何…???なになに…???」
可南子、にっこりとして、
「カヨ、あんた…、憲央君、好き…???」
その声に可羊子、いきなり赤くなって、
「なっ!!!!…な~に、言ってんの~~。もぅ~~。…んな事、ある訳ないじゃん。」
そう言いながらいきなりバンとさせて仰向けになり目を閉じる可羊子、
「おやすみ!!!」
そんな可羊子を見て可南子、鼻の下を伸ばして、小さな声で、
「はぃはぃ。はぃ、はぃ。お・や・す・み…。…ふぅ~~。」
こちらも体を元に戻して…。
可羊子、今度は可南子に背中を向けるように。
そして小さな声で、ぶつぶつと。
「…何、言ってるかな…いきなり…。もぅ…。」
翌朝、朝のテーブルでムスッとしている可羊子。
その顔を見て、心配そうな可織と燐太郎。
至っていつも通りの龍平と可憐。
燐太郎、目の前の可憐に、
「な…、何があった…???可羊子…???」
その声に、
「ふん…???あ~~。単なる姉妹喧嘩でしょ。」
そんな可憐の隣で龍平、
「ん~~???」
ぶすっとしながらご飯を食べている可羊子。
その向かいで、なにやら訳知り顔の可南子。
可南子の隣で可織。
目をキョロキョロしながら…、こちらもパクパクとご飯。
燐太郎、
「ふ~ん。うんうん。そっか、そっか…。」
小刻みに顔を縦に振る。
そんな燐太郎の右肘を左肘で二度ほど突いて可織、
「ふん。」
一言も言葉なく可羊子。ただ、ご飯食べ終えて、
「ごちそうさま。」
そのまま2階に。
その後ゆっくりと、
「ごちそうさま~~。」
可南子。
「さてと。」
そんな可南子に可織、
「可南子、可南子。」
小さな声で、そして目で可羊子の方に指を…。
「何かあった…???」
可南子、そんな可織に、
「ふん…???」
目をキョロキョロと。
「か~よ~こ~。」
可南子、
「ふん。ふ~~ん、ふん。まね。」
そして、くすっと笑って、
「だ~いじょ~うぶ。」
椅子の背もたれに置いた可織の手に自分の右手を重ねて。
「心配ない、心配ない。ふふ。」
「…そう…かい…。」
語尾を上げて可織。
「さすがにカヨだよ。私より、友達、いっぱいできたみたいだからさ。」
「…なら、いいんだけど…。」
4人に手を振って、
「行ってきます。」
龍平、
「おぅ。気を付けてな。」
そして燐太郎に可憐、
「ほ~らね。」
燐太郎、
「お…おぅ…。」
可南子より一足先に玄関から外へ可羊子。
それをゆっくりと追い掛けるように可南子。
「カ~~ヨ。」
玄関前でプランターの花に水入れをしている留美子。
その前をブスッと通り過ぎる可羊子。
「はい、カヨちゃん。おはよ。」
まっすぐ向いて歩く可羊子。
留美子、
「へっ…???」
その後に可南子。
「はい、お姉ぇ。おはよ。」
いつからか、留美子も可南子をお姉ぇと呼んでいる。
可南子、恥ずかしそうに、
「おはようございます。」




