表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉妹坂  作者: THMISmama
8/160

姉妹坂 vol.008 「もしかして…、どっきりさせたかったかな~~。」

通りを歩きながら、営業部の社員の的場忠志(まとばただし)

「矢島課長の評判はもう~部署内では有名ですよ~。」


龍平、

「えっ…???…いや…、どんな評判…。至って、普通だけど…。」

そう言いながら、少し照れての龍平。


「業績不振の岡山の倉敷支店。しっかりと立ち直したとか…。」

「なになに、そんな事…、誤解だよ。あそこには、出来る社員が、しっかりといる事。ただ、それがどうしても、噛み合わなかっただけの話し。」


「でも、凄いっすよ。矢島課長が向こうに行って、だんだん業績右肩上がり。」

「まぁまぁ、その話は良いから、急ご、待たせたら申し訳ない。」


「あっ、はい。」






昼休みである。




「矢っ島~~。」

園加。


可南子、

「…ん…???」


「ほらほら、机、くっつけよ。お弁当、お弁当。」


そして廊下側の愛寿美も、

「…んで、こうやって…。」


別の席でお弁当を食べている子の机を動かして、3つの机を合わせて。


「はは。うんうん。良い良い。」

可南子。


「でも…、びっくりした~。ふたりがこのクラスにいるって…。」


「おばあちゃんから聞いてなかったの…???」

園加。


「ううん。」


愛寿美、

「もしかして…、どっきりさせたかったかな~~。かかか。」


そんな愛寿美に可南子、

「どっきり…???」


「うん。だって、可南子んちのおばあちゃん、一週間くらい前かな…。私んちに電話くれたのよ。」

弁当を食べながら愛寿美。


「うんうん。私んちにも、矢島のおじいちゃんから…。」

園加。


可南子、

「はっ…???」


「なんか~。私たちの同級生の学校、調べてるって。誰がどの高校にいるのかって…。」

園加。


「それでだよ~。私たち、可南子たちがこっちに帰ってくるって知ったの。」


その愛寿美の話しにようやく可南子、納得。

「な~るほどね~~。だから、今まで何も言ってなかったんだぁ~。おばあちゃんもおじいちゃんも…。」

そしてふと考えて、

「…ん…???…っていう事は~。…もしかして…、他のクラスにも…。」


「…と…、思うでしょ。」

園加。


「かかか。可南子…。残~念ながら、3年のクラスには、AとDにひとりづつ、私らの同級生いるくらい。」

愛寿美。

「…あと…は~。うん。ほら、可南子の妹の可羊子。可羊子の1年だったら、小中と、私や園加も知ってる子たちいるよ、何人か…。今年の新入生ね。」


「うそっ。そうなんだぁ~~。へぇ~~。ふんふん。」


「わぁ~~。美味しそう~~。」

そう言って可南子の頭の上からの声。


その声に園加、愛寿美、

にっこりと、

「矢島、委員長の小塚彩萌。」

園加。


「我らがプリンセス」

そう言って、舌をペロリと愛寿美。


「そ~んな事、ないよ~~。ぜ~んぜん。」

そう言いながら右手を振って、両手を後ろに、

小塚彩萌(こづかあやめ)です。よろしく。矢島さん。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ