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姉妹坂  作者: THMISmama
79/249

姉妹坂 vol.079 「当然、リーダーの女性だって、同じ事考えてるよ。」

「他にも…数名って…???」

訝しそうな顔をして史帆。

「どういう事…???」


「つまりは…妹の方の友達と…。うちら、3年。弓道部の数名がね~~。要は、妹の方が弓道部に入部してるんだ。それが切っ掛け~~。」

そして紗枝が史帆に、もう少し詳しく説明する。



「ほぅ、ほぅ、ほぅ。それで今日のお昼に音楽室で先生が見守る中での生演奏…聴いたってか…。」

今度は両膝を曲げて両腕を回し、体を後ろに倒す。

「あんた、航~~。それで帰ってから、ず~~っと、部屋の中で…ってか。な~るほどね~~。」


紗枝、

「わ~君。」


ベッドにゴロン、ゴロンとしながらも、今度は両手を放し、

起き上がって両膝を両手でペン。

「そっか。んじゃ、諦めな。…そんな…教師が反対してるもの、いつまでもウジウジしてたってしょうがない。」


仏頂面をしている航。


紗枝、

「わ~君。」


「…って言うか、バンドメンバーも…探してるんでしょ。キーボード出来る人~~。当然、リーダーの女性だって、同じ事考えてるよ。そんな、自分が今、こんな状態になってんだから、考えない訳、ないっしょ。」


航、ここで初めて、

「…んな事…、言ったってさ。」


「ばか。あんたがそんなに悩んでても、一番は、リーダーが考えてんだよ、これからバンド、どうするかって…。」


史帆の話を聞いている紗枝。


「もしかしたら、そのリーダー、既に自分の代わり、見つけちゃってるかも知れないし。」

続ける史帆。


「でも…、ひとつだけ…。」

紗枝。


「…ん…???」

史帆。


「先生…。個人的には、矢島さん、バンド入っても完璧にやって行ける。…って、言ってた。個人的には、応援するって…。でも、教育者としては反対って…。」


その話を聞いて史帆、

「へぇ~~~。」

そして天井を見ながら史帆、

「かかかかか。あんたらの音楽教師、なかなか、いい先生じゃん。」


その時、航、

「…うん。かっこいい。」

そしてニタリと笑って航。


その顔を見て史帆、

「ぷっ。」

航の背中をドンと叩いて。


航、

「痛~~って。」


「おま、航、その音楽の先生に…惚れたか…???かかかかか。」

その瞬間、

「…ん…???音楽の先生って、男…じゃ、ないよね…。」


その声に紗枝も航も、

「ぶっ!!!…んな訳、ないでしょ~~。」


そのふたりの声に…、いきなり意気消沈して史帆、

「…だ・よ・ね~~。かかかか。」


「わっ。私…、帰んなくっちゃ。」

いきなり紗枝。


「かかかかかか。ごめん、ごめん紗枝ちゃん、いきなり、付き合わせちゃった。スマン。」

顔の前で両手を合わせて史帆。


紗枝、

「ううん。」

そして…。

「でも…、ちょっと…、嬉しかった…。ふふ。」


そんな紗枝に、階段の途中で史帆、

「…ん…???何が…???」


「ふふ…、それは…また…、いずれ~~。お邪魔しました~~。」

ダイニングキッチンのドアの向こうに紗枝。





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