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姉妹坂  作者: THMISmama
75/249

姉妹坂 vol.075 ベッドに近づき、「ご・は・ん!!!」

「航~~。ご飯~~。」

航の部屋のドアをノックしながら史帆。全く反応がない。


テーブルでは洋と充希。

「な~にやってんだ、あいつ…???」


「変ね~~。」



首を傾げながら史帆、

「航~~、入るよ~~。」

そして部屋のドアを開けた途端、腕組みしながら、

「な~にやってるかね~~。」

ベッドに近づき、

「ご・は・ん!!!」


その瞬間、両腕をバタバタと、

「お~~~。」

いきなりベッドからむくっと起きて。


史帆、

「きったな~~~。」


航、

「へっ…???」


「よ・だ・れ~~。」

自分の左口角に指を当てて史帆。慌てて左手で口を拭う航。


「な~にスケベな夢…見てたんだか。」



まだボゥ~~っとしている航。

「お~~。いつの間にか、寝てた…か。」


航の顔に近づき、

「ご~は~ん~。」


「おっ、お~~~。」





テーブルに歩きながら史帆、

「寝てた~~。」

目を真ん丸にして。


洋、

「はぁ~~???」


充希、

「何…やってる…あの子…???」


史帆、

「ふん…???」




もくもくとご飯を食べる航。


洋、充希、史帆、

「……。」


充希、

「ねね、航…。何か…あった…???」


航、

「…ん…???んや…。」


洋、

「なな、航…???」


航、

「…ん…???んや…。」

そして、

「おかわり。」


史帆、ぶすっとしながら、

「あ…のね。」


航、御飯茶碗を受け取り、また、もくもくと、

「…ん…???…なんもねぇよ。…んめ~~。」


史帆、

「…ちょっとさ…。航…???」


「だ~から…。何もない。…大丈夫、大丈夫。」


洋、

「な…に…が…。だい…じょうぶ…???」


そんな父親の声に、

「あっ。…いや…。んん、別に…。うん。」

そして、お味噌汁を啜って、

「あっ、かあさん。明日、俺、練習。…遅くなるから…。」


充希、

「あぁ…。うん。」


洋、

「…で、どうなんだ、バンドの方は…???」


「…ん…???…うん。OK。いい感じでやってるよ。」


そんな航の声に洋、

「ふん。そっか…。うん。そっか。そか。うんうん。」

数回首を縦に。


そんな夫を見て充希、夫に唇を尖らせて、顔をチラリと横に。

そんな妻を見て洋、顔を顰めながら…。


「うぃ、ごちそう~さま。」

椅子から立ち上がる航。

「さ…て…と。」


テーブルから離れる航に史帆、

「キーボードの人…、怪我したんだって…???」


その声に航、すぐさま、

「えっ…???」


洋、充希、いきなり史帆の顔を…。


「大学の友達にさ、ライズのファンだって人が、いる訳よ。…その人が、教えてくれたんだけど…。」


航、

「姉…貴…。」


「キーボードの人、怪我して、キーボード、弾けない…とか…。」


洋、充希、

「史帆。」


「いや…、父さんと母さんが、今日、あんたが何も言わないでいきなり部屋に…って、聞いたから。…もしかして…って、思って…。」


その場に立ち尽くす航、

「姉…貴…。」





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