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姉妹坂  作者: THMISmama
73/249

姉妹坂 vol.073 部活終了後の職員室…。

電車のつり革に摑まりながら窓の外を見つめている栞奈。

駅に止まり、ぞろぞろと乗客が歩き出し、そして目の前の座席シートも数人分空く。

そのシートに納まりながら鞄を横に、そしてバッグからスマホを取り出し、

履歴を見て、指を…。けれども、すぐさま、

「おっと…。いけない、いけない。電車の中…。」

そして、溜息ひとつ。

「ふ~~ん。さて…。」


部活終了後の職員室、出雲と話ながら、

今度は夏妃とも話し、その後に話した相手、一華である。

まだ傍にいる透を気にして一華、職員室の隅のブースに。


「栞奈…、あなたには話しておかなきゃいけない。」

椅子に座りながら一華。


栞奈、

「うん…???どしたの…???」


「もう…生徒たち数人…知っているから…。栞奈のクラスの彩萌、委員長でしょ。」

「うんうん。」


「しかも、弓道部の数人も知っている。」

「何々…???」


「実は…。」


ブースから顔を少しだけ職員室に…。


「湯上先生は…。」

キョロキョロと職員室を見回して…。

「まだ…部活…か…。」

体を栞奈に戻して一華。

「今日のお昼休みに、こういう事…あったの…。」


栞奈、

「うん…???」



そして、一華の話しを聞きながら、

「えっ…???うそ…???そんな…???」


「海野君も今、学校もそうだけど、自分の好きなギターやバンドにも夢中なの。それでいて野球だって、もの凄い人気あるし、そして実力もある。」


栞奈、

「うんうん。」


「でも、私の知り合いのその横内璃子って子も、音楽に関しちゃ、凄いセンス持ってる。」


「ふ~~ん。…でも、今の時期にバンドにって…。私だって反対。そんな、とんでもない、これから受験で、それどころじゃ。」

「私もそれは彼らにしっかりと伝えた。…でも、若い子たちの…夢も…、応援したいって、私は、伝えた。」


「一華…。」

「でも…、現実的には…。」


「一番は…。矢島…可南子…。」

「うん。」



少し、間を置いて、

「…そっか~~。ふん。そういう事…あったか~~。」



「でも…。」

にんまりとして一華。


栞奈、そんな一華の顔を見て、

「…ん…???」


「私がこんな事…言うのも変だけどさ。あの子、矢島可南子。物凄いセンス持ってる。これは…間違いない。多分、私以上…。あの年齢で…あれだけ弾ける女子高生、珍しいよ。」


そんな一華の話しに栞奈、

「うそ。」


一華、またまたにんまりとさせて、

「ん~~。あの弓香に火を点けたんだから…。」


「えっ…???じゃ…、あの…情熱大陸…???」

「ん~~。とにかく最高。私の小さな夢も…叶った。かかかかか。」


「へぇ~~~。聞きたかった~~。」

「今度、音楽室、聞きにきな。機会あったら、こっそり教えるよ。」


栞奈、

「うんうん。うんうん。」






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