姉妹坂 vol.067 「自分に…、正直に行こう。私は…、応援するよ。」
「私には…、生徒を…しっかりと…、社会に導く。…と言う使命があるからねぇ~。…それに…。」
一華、腕組みしたままで続ける。
「矢島さんのお父さんやお母さんの事考えたら、確実に、無理。言語道断。」
生徒全員、一華の話しに…、
「ん~~。」
「それに…、何と言っても、これは矢島さん。可南子ちゃんにとって、一大問題よ。当の本人なんだもん。」
可羊子、
「お姉ぇ…。」
航、
「……。」
「ただ、今の矢島さんのピアノの腕を持ってなら、バンドのキーボード担当…。完璧だよ。…それこそバンドメンバーから大歓迎されるよ。私もメンバーの事、知らない訳じゃないから。センスの良い若者、揃ってる。」
航、鼻の下を指で横に擦りながら。
「ただ…。」
午後の授業の予鈴。
一華、
「おっと。」
史江、
「授業、始まっちゃう。一華先生。ありがとうございました。矢島さん。」
可南子にウィンクをして…。
「カヨッチ、じゃね~。部活~。」
可羊子、
「うん。」
憲央、
「さて。始まるか…。」
音楽室を出る生徒たち。
一華、
「矢島さん…。」
可南子、
「はい。」
「自分に…、正直に行こう。私は…、応援するよ。」
彩萌と園加、愛寿美に囲まれて可南子。
「はい。ありがとうございます。」
部活での可羊子とレミを見ながら栞奈、
「ん~~???…なんか…、吹っ切れたかぁ~~。ふふ…。…それにしても、矢島さん、モテるね~~。特に、和久ちゃんに…完璧に気に入られてるよね~~。はは。」
そして、彩萌と憲央の動きを見ながら、
「インターハイまで、1ヶ月かぁ~~。」
そして可羊子が矢を射る。
憲央、
「へぇ~~。さすが、可羊子ちゃん。なんだか…取り戻したみたいだね~~。」
彩萌、
「憲~~。カヨッチ…見てたでしょう~~。くくく。」
憲央、
「え~~???バカ言え~~。」
「何々、可羊子ちゃんがどうしたって~~???」
信一。
「かかかか。信一~~。あんた、お昼休み、何処行ってたの~~。あれだけ矢島さんのピアノ…聞きたいって言ってたのに~~。」
笑いながら彩萌。
「えっ???うそっ。何々、昼休みって、おまえら…???」
信一。
「あっ。そうだった。」
突然憲央、
「信一、悪い。おまえに教えてなかった。休み時間D組行っても、おまえ、いなかったから…。それに、昼休み、弁当食い掛けで音楽室、行ったから。」
彩萌、
「うそ。」
信一、
「へっ…???…って事は…、昼休みに…???」
彩萌、
「うん。可羊子ちゃんのお姉さんのピアノ。しっかりと。」
その彩萌の声に信一、
「うそだろう――――――――っ!!!え~~~~~。」
憲央、
「悪い。悪い。この通り。」
信一の目の前で両手を合わせて。
信一、
「なんでだよ…。」
がっくりとしながら…。




