姉妹坂 vol.065 「またまた好きになっちゃった、矢島さん。」
3曲弾き終って。拍手喝采。
一同、
「凄~~い。矢島~~。」
「凄い、凄い、矢島さ~ん。」
「カヨッチのお姉さん、凄~い。」
一華、
「ヨッ。や~~り~。」
可南子、
「ふぅ。」
そして全員を見て、お辞儀をして、
「ありがと。」
可南子を抱き締める彩萌。
「はははは。またまた好きになっちゃった、矢島さん。」
「はははは。ありがと、彩萌さん。」
そして、同じ学年ではあるが、まだ話をしたことのない3人の女子。
可羊子を背中から抱き締めている史江。
可羊子の両手を持って、パチパチと。
可羊子、ニッコリとしながら。
史江、
「ほい。パチパチパチパチ。しっかし…ピアノ上手ね~~。矢島さん。カヨッチのお姉さん。史江で~~す。」
可南子に敬礼しながら。
そんな史江と可羊子の顔の前を塞ぐように、
「へへ。紗枝だよ~~。…で、こっちが茉優~~。ニッ。」
Vサインをして。
彩萌、
「3人共、弓道部なの。」
そんな彩萌の声に可南子、
「へぇ~~。…うん。ありがとう。妹、よろしくお願いします。」
「それにしても…矢島さん、ピアノ、上手~~。」
紗枝。そして航をチラリと見て。そのまま航の傍に。
「ほらほらほらほら~。わ~君。」
航の背中を両手で押して紗枝。
「あんたのために、みんなで協力して弾いてもらったんだから~~。」
その紗枝の声に一同、
「!!!!!わ~君。」
航、
「おまっ。紗枝!!!」
「な~るほどね~~。わ~君か…。ふふ。いいじゃん。」
一華。
「へへ。まっ。小学の頃から一緒に遊んだ仲だから…。」
照れながら紗枝。
何かしら奥の方でじっとしている佐智子と鈴鹿、そしてレミに敦司。
憲央、
「いやいや。これほどまでにピアノ弾けるなんて…。ねぇ、一華先生。」
「うん。私の知る限りこの学校には…ここまで弾ける生徒は…いない…か…。まっ、個人的な趣味なら、また別だけどね~~。」
一華。
まだ一言も口から言葉が出ない航。
敦司、そんな航を見て。
そして佐智子、鈴鹿、レミ、小さな声で、
「う…ん…の、君…。」
一華、航を、顔を傾げてニッコリと見て、
「わ~た~る~~。」
そして、
「照~れちゃって~。この~~。」
そして、
「何があったかは分かんないけど…。もしかして…、このデモンストレーション。切っ掛けは…海野君かな…???ねぇ、彩萌~~。A組委員長殿~???」
その一華の声に彩萌、照れながら、
「あ…ははははは…。」
そう笑いながら憲央の右肘を突っついて。
一華、
「ふん。…まっ、海野君。実は、大学生と一緒にバンド組んでんのよ。私も興味があって、前に何度かステージやリハ…見せてもらってもいるんだけど…。私の大学時代の後輩の妹が、リーダーやってんの。」
その一華の話しに、一同、
「え――――――――――っ!!!」




