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姉妹坂  作者: THMISmama
50/249

姉妹坂 vol.050 「言え…、ねぇよな~~。」

可南子、

「へぇ~~。」


摩耶、

「バンドの方…どう…???」


可南子、

「へっ…???バンド…???」


弓香、

「うん。海野航。彼、学校では野球だけど、それ以外はギター。かなり上手って、聞いてる。ねぇ、摩耶。」


摩耶、

「うん。」


その時、いきなり航、

「あの~~。」


その航の声に、女子、一斉に、

「…ん…???」


そして航の顔に集中する。


弓香、

「…何…???」


その弓香の顔を見て敦司、再び赤面。


航、

「あっ。あ…。あ~~。いや…。あの…。」

一瞬、自分の顔に浮かんだ顔…、けれどもすぐに消えて。

「あっ。いや…。え~~っと…。」

頭を掻いて、

「うん。いや。…なんでも…。」


女子たち、頭を傾げて、

「……???…ふふ。」


その時、何故かしらあまりにも自然に、

「海野君。妹の可羊子。よろしくお願いします。同じクラスみたいだから…。」


いきなり可南子の顔に集中する女子、そして敦司と航。


航と敦司、初めて聞く転校生の声。


芽久、

「矢島…さん…。」


弓香、

「へぇ~~。妹さん…。そうなんだ。」


可南子、弓香を見て、

「はい。」


菜穂子、摩耶、

「きっと可愛い妹さんでしょう~~。」


可南子、

「そ~んな事…ないけど…。…でも…、あるかな…???」


弓香、

「ははははは。いい、いい。うん。海野く~ん。」


「あっ。あ~~。あ…。はい。」

いきなり返事をする敦司。


「うん。ありがと。もしかして…、君も海野君と同じクラス…???」

敦司の顔を見て弓香。


そんな弓香に敦司、

「あ。あああああ。あ、はい。わた…わたると…はい。一緒です。はい。海野君と同じクラスです。はい。」


「そっ。じゃあ~~。矢島さんの妹さん。お願い。ね。」

にっこりとしながら弓香。


「あ~。はい。分かりました。大丈夫です。心配ありません。頑張ります。」


その敦司の声に再び女子、

「くくくく。」


弓香、

「うん。お願い。」

そして弓香、

「行こ。帰ろ。」


今度は歩幅を大きく取って歩きはじめる弓香。

それに合わせて歩き出す可南子と芽久。


そして菜穂子と摩耶、

「ねね、弓香~~。もしかして…、弓香って、海野君…???」


そんな摩耶に弓香、

「へっ…???やだ。まっさか~~。」


可南子、

「……。」


「でも…さ。あのもうひとりの男子、ひょっとして、弓香…好きなのか…???」

いきなり菜穂子。


「ぷふ~~。それそれ。それ、言える~~。きゃはははは。」

摩耶。


弓香、その摩耶の声に、

「えっ…???勘弁して…。余計…困る。ぶるるるるる。」


可南子、

「ぷっ。」



芽久、遠くを見るような顔で…。



「あれ…???でも…海野君…、何…言い掛けたのかな…???」

弓香。


そんな弓香に、可南子、菜穂子、摩耶、首を振りながら、

「さぁ…。」



前を歩く女子を見ながら、航。

「言え…、ねぇよな~~。」





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