姉妹坂 vol.048 「ねね。凄い事になってた!!!」
「ねね。凄い事になってた!!!」
いきなり弓道部の部室に入って、まだ部室に残っている部員たちにレミ。
「何々…???」
彩萌、史江、紗枝。
「どした~~。レミちゃん???」
憲央。
野球部の部室でも…。敦司、
「おぃ。すげえ事、あったってよ。」
航、
「すげぇ事…???」
そして、弓道部、野球部の部室で、
「え゛―――――――っ!!!」
部活帰りの生徒たち、女子学生。
「凄かったよね~~。なんだか、何かのライブ見ている感じだった。」
「うん、うん。まさか、あんな風に出来るなんてね~~。」
男子生徒たちも、
「とにかく、かっけ~~。どうやったらあんなに上手く弾けんのかな~~。すげぇよ。」
「しかも、女子ばっかだったよな~~。」
「へぇ~~~。矢島さんが~~。それに弓香、芽久もね~~。」
彩萌、腕組みしながら。
「ふ~~。凄っ。」
「凄いね~~。可羊子ちゃんのお姉さん。…もしかして、なんでも弾けるんじゃ……???」
そんな憲央の声に可羊子、恥ずかしいような、照れるような顔で、
「一応…、楽譜があれば、弾ける人ですから……、はい。」
史江、
「わお。」
「誰か、凄い先生の指導…、受けたとか……???」
紗枝。
「うん、うん。」
茉優。
レミ、可羊子の両肩をトントンと叩きながら、
「ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ。カヨッチ。」
そのレミの声に彩萌たち他、一斉に、
「カヨッチ!!!」
数秒の沈黙。
レミ、可羊子、先輩たちを見て…、
「えっ…???」
いきなり、史江、彩萌、紗枝、茉優、
「かっわいい―――――――!!!」
レミ、
「へっ…???」
可羊子、変顔で、
「あれ…???」
憲央、
「かかかか。カヨッチねぇ…。」
部活が終わって部室を出る1年の野球部員たち。
「まさか、3年の女子生徒だけで、演奏したなんて。すげぇよなぁ。」
航に話し掛けるように敦司。
そんな敦司に航、
「…あぁ…。」
「何、どうした~。なんか元気ないみたいだけど…。くく。」
「…んな事はねぇよ。…まっ。でも、ウチの器楽部、前々から、演奏には…評判良いらしいからな~~。」
グラウンドを見ながら歩く航。
「へぇ~~。サッカー部、まだやってんだ。」
遠くから見えるサッカー部の練習。
ゴールポスト周辺で何やら顧問が懸命に指示をしている姿が見える。
「でも、良いよな~~。高校生で、凄いピアノの腕前って…。」
敦司の声に航、
「えっ…???」
「ほら、ウチのクラスの矢島可羊子、あいつの姉貴。一華先生が一発で気に入って、器楽部に入部させたって…。」
「あぁ、さっき聞いた…。」
「とは言っても、俺は、弓香…命。だけどな。彼女すげぇよ。バイオリンも弾けるし、エレキでベースも出来るし。」
にっこりとして、両手を結んで、
「弓香さ~~ん。」
航、
「はいはい。」
変顔で。
敦司、
「…って、なんだよ~~。おぃ。」




