姉妹坂 vol.046 「何か…事件でも…???」教頭の澤木。
鳴り止まない拍手。
弓香、芽久の頭を思いっ切り撫でて、可南子と握手。
「や~~り~~。ふふ。」
可南子、
「弓香さん、凄~~い。それにドラムもコンガも。そして、芽久さ~~ん。最高~~。はは。」
「あ~~ん。もっと聞きた~~い。」
佐智子に鈴鹿。
「彼女が…、転校性の…矢島…可南子…さん…???夏妃先生。」
出雲。
「えぇ。私も授業で一度、顔は見てますけど。ここまで出来るとは…。何とも、ふぅ。」
一華、廊下の夏妃と出雲の顔を見てニッコリと。
「あは。夏妃先生と出雲先生も…見てたんだ。」
弓香。手を振りながら廊下を行くふたりの教師にお辞儀をして。
そして廊下を走って音楽室に、数名の教師たち。
「何があったんですか、夏妃先生、出雲先生…???」
「どうしたんですか…???」
「何か…事件でも…???」
教頭の澤木。
「いえいえ。とっても素敵な事…出来たんですよ。」
出雲。
「ねぇ~~夏妃せんせ。」
夏妃、
「えぇ~~。とっても素敵でした。…いや、素晴らしい~。うん。」
澤木、そして教師たち、
「は…あ…???」
そして、生徒たちの間を縫うように澤木、音楽室に。
「何事ですか、一華先生…???」
そんな澤木に一華、目をキョトンとさせて、
「は…あ…???」
部員たちも、澤木の姿を見て動揺しながら…。
いきなり一華、
「ぷっ。」
そして両手を叩いて、
「教頭先生~~~。遅~~~い。きゃっはははは。」
その一華のアクションに、部員たちも、大笑い。
澤木、
「えっ…???えぇぇぇぇ…。何…???」
楽器を綺麗に後始末しながらの部員たち。
澤木、
「へぇ~~~。そうですか~~。そんな事を。」
一華、
「はい。お蔭様で、素敵な音楽会。…いえ、素敵なミニミニコンサート。出来ました~~。ははは。私の、ひとつの、ちっちゃな夢も…叶っちゃいましたけど…。」
そして、生徒たちを見ながら、
「みんなが、みんならしく、みんなたちだけで、好きな状態で、楽器で、演奏できる。これはもう~音楽教師ならでは、醍醐味ですから。」
一呼吸置いて、
「しっかし…、出来たよね~~。さすが弓香~~。しっかりと引っ張ってる。…そして、素敵なメンバーだわ。それに、矢島可南子。彼女には…恐れ入ったわ。」
もう既に芽久と弓香と溶け込んでいる可南子を見ながら、
「どんな人から指導…受けてたのかしら…。凄い才能。」
澤木、
「矢島…さん…ですか…???」
「えぇ…。もしかしたら…、私以上…かも…。」
澤木、
「…まさか…、音大出ていての…一華先生…。そんな…。」
「いやいや。私なんて、ピアノ始めたの、中学の頃からでしたよ。彼女の場合…、今、高3で…あれだけ…。」
そして澤木の顔を見て、にっこり。




