姉妹坂 vol.038 「お姉ぇ…、そろそろ時間。」
龍平、
「俺と可燐にも嬉しい事に、可南子の弾くピアノ。まっ、家ではエレクトーンだけど…。ジャンル関係ないから…。まぁ~~、これも…泰子ちゃんのお蔭かな…。正に、彼女はプロだからね~~。」
留美子、
「へぇ~~。」
「お姉ぇ…、そろそろ時間。」
可羊子。
壁時計を見て可南子、
「おっと~~。」
留美子、
「ん~~。ふたりとも、お出掛け~~。」
「可南子が学校の友達から誘われたんだって。久し振りだからって、可羊子もどう~お…???…って。」
可燐。
「ははは。そうかぃ。うん。じゃ、しっかりと楽しんでらっしゃい。」
留美子。
可南子、可羊子、
「うん。」
そして玄関で、
「帰りが遅くなるようだったら、電話して。」
可燐。
可羊子、
「うん。分かった。」
可南子、
「行ってきま~す。」
園加、
「へぇ~~~。矢島の妹~~。可羊子だぁ~~。」
愛寿美、
「変った~~ひゃ~~。ん~~。それに可南子より、背ぇ…高いし~~。」
「私…分かる~~可羊子ちゃん…???」
にっこりと笑って園加。
「ん~~~???」
と可羊子をにんまりと見ながら愛寿美。
そんなふたりの顔を見て可羊子、
「えっ…???へへへへ~~。」
そして、はにかみながら、
「園加さん…と、愛寿美さん…。」
「お~~~。分かってる~~。」
園加。
「そりゃ、そうだよ。小学生の頃のアルバム。見せてるんだもん。」
街角を歩きながら可南子。
「あっ、そっか~~。そりゃ、そうだ。」
愛寿美。
「可羊子ちゃん、弓道も中々のものよ~~。」
歩きながら彩萌。
「高校一年生で、あれだけ出来る。さすが、中学でもやってきた事、あるよね。私なんて高校から始めたから。」
「これからも、よろしくお願いします。」
彩萌にぺこりとお辞儀をして、可羊子。
「プリンセスは凄いよ~~。強いからね~~。ははは。」
園加。
「彩萌先輩、空手…出来るって、お姉ぇから…。あっ、いや、お姉ちゃんから…。」
可羊子。
「かかか。お姉ぇか。」
愛寿美。
「私なんて、弟から、姉ぇだよ。」
園加。
「妹や弟がいるからいいよ。私はひとり、兄弟姉妹、いないもん。」
愛寿美。
あちらこちらウィンドウショッピング、そして喫茶店に入って、各々好きな飲み物を…。
「えっ!!!矢島さん、そんなに上手なの、ピアノ…???」
彩萌。
「うんうん。凄かった。一華先生も、矢島がピアノ弾いてすぐに、驚いた表情。」
園加。
「いきなり左手、右手で流れるように弾いたもんね~~。」
愛寿美。
「ショパンの幻想即興曲か~~。うんうん、綺麗な曲だもんね~~。」
彩萌。
「さすがプリンセス。委員長、知ってるね~~。」
園加。
「もう~園~~。そのプリンセスって言うの、や~め~て~。」
彩萌。
「だ~~って~。私らのプリンセスだも~ん。」
そう言いながら彩萌に抱きつく園加。
可南子、
「きゃははははは。」
彩萌、
「もう~~。」
笑いながら彩萌。
「あっ。」
口に入れたストローを外しながら可羊子。
「あれあれ。」
店の窓の外を指差して。
それに合わせて窓の外を見る4人、
「へっ…???」




