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姉妹坂  作者: THMISmama
33/249

姉妹坂 vol.033 「お姉さんみたいな人、いるって感じで…。」

「ありがとう、矢島さん。いきなりでごめんなさいね。」

可羊子に歩みより栞奈。


「でも…、みんな…、矢島さんの弓道の腕前、見たかったのよ。3年もやっている生徒…、ここには…いないから…。はは。緊張したでしょ。」


そんな栞奈に可羊子。赤くなりながらも、

「はい。…ん~~。でも…、何だか、スッキリしました。」


「え~~ぇ…???」

「なんだか…、お姉さんみたいな人、いるって感じで…。」


その声に栞奈、


「あ~~。和久ちゃんねぇ~~。彼女、もの凄い面倒見いいから~~。」


栞奈と話している可羊子を見て史江、可羊子に笑顔で手を振る。

そんな史江に可羊子も手を振る。


「まぁ…。彩萌さんも面倒見がいいけど、和久ちゃんは多分、その上を行く。ここでも人気者でもあるしね~。ユ~モアもあるし。そそ、矢島さん、矢島可南子さんの妹さん…。」


その声に可羊子、

「はい。竹脇先生のクラスだって。」


「えぇ。お姉さんは教室で、そして妹のあなたは部活で。よろしくね。」



史江、

「かかか。ま~た、可羊子、見てる~~憲~~。」


そんな史江に、

「…ばか。…んな事ねぇよ。」


「俺俺、ぜってぃ、あの子、彼女にする。」

憲央の隣で信一。


「ぶっ。信ちゃんが~~。…まぁ~~。がんばんなさい。」

「…って、なんだよ、それ~~。」


その傍で聞いている彩萌、

「ははは。信ちゃん、がんばれ、がんばれ~~。」


「…って、言いながら、小塚には…いねぇ~のかよ、彼氏~~???」

「はぁ~~あ…???…私…???」


「無理無理、無理無理無理。彩萌には彼氏、付き合えないよ。変な事したら、いきなり蹴りいれられちゃう。」


その史江の声を聞いて憲央、

「かっかかかか。そりゃ違ぇねぇよ。なぁ~~委員長~。」


「史~~~。憲央!!!!」


憲央、

「おぅ~~。恐ぇぇぇぇぇ~。」


彩萌、頭の中で、

「…私、だって…。」

ひとりの男性を思い浮かべながら…。





「なんだかんだで、最後まで…。ありがとう矢島さん。」

部活を終えて一華。


「こちらこそ。ありがとうございました。」

にっこりと可南子。


可南子を紹介した芽久も可南子の傍に。そして弓香も…。


芽久、弓香に、

「凄かったよ~。矢島さんのピアノ。いきなりショパンの幻想即興曲。」


弓香、にっこりとしながら、

「私も聴きたかった~~。」


「う~~ん。もしかしたら…、矢島さん以上に、あれだけのピアノ弾ける生徒…。ここには…いるかな~~???」

芽久、左腕を曲げて右肘に左手を付けて、右人差し指を口に付けながら、

「ん~~???」


「ねね。矢島さん。何か…弾いてくれる…???」

いきなり弓香、可南子に両手を合わせて。


可南子、

「へっ…???」


そんな弓香を見てにっこりと一華、

「でも…疲れてない…???」


可南子、

「いえいえ。疲れてなんて…。」





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