姉妹坂 vol.032 「よっ、新入部員。初のお披露目でござ~~い。」
可羊子を部室に連れて行き、数分後。
可羊子、
「マジ…???」
史江、
「うん。マジ。へへ。」
彩萌、
「うんうん。OKだね~~。」
史江、
「よっ、新入部員。初のお披露目でござ~~い。」
笑いながら手を叩きながら。
「えええええ。初めてここに来て、いきなり…。」
可羊子、完璧に動揺しながら…。
「だ~~って~。倉敷で3年やってたって聞くし。その腕前…。シッシッシッ。」
意地悪そうに、右手を口に当てながら、
「行ってみよう~~。」
可羊子の背中をトンと叩く史江。
「な~んか史、楽しそう~~。」
彩萌。
「あったりまえじゃん。なんか、この子、私、気に入った。ふふ。なんか、可愛いんだけど、それでいて、もの凄い度胸ある感じ。1年にしては、余り見ないタイプ。」
「そ…、そんな…先輩…。」
「まっ、いいから、いいから。」
「先生の許可ももらってるから。」
彩萌。
そして、部室から出てきて、部員一同、
「おぅ~~~。」
「カヨッチ~~。」
小さな声で小さなガッツポーズをするレミ。
「さて。どんなのを…見させてくれるのかしら…。」
紗枝。
「憲…、どう思う…???」
茉優。
「さ~~てね~~。」
栞奈に向かって一礼をして、彩萌と史江がフォローしながら…。
けれども、その前の時から栞奈の頭に、
「この子…。」
全て準備が整い、部員全員に見守られながら可羊子。
ゆっくりと、中央に歩みより、そして跪座。
この時点で既にレミ、小さな声で、
「凄~~、カヨッチ。」
左手に持った弓を前に、そして右手で矢を…。
史江、
「おぅおぅおぅ。…かかかか。彩萌~~。」
彩萌の右肩に自分の左肩をくっつけて。
「うん。全然、ぶれない。」
彩萌。
茉優、
「なんなの、この子…。」
紗枝、
「シッ。」
いつの間にか腕組みしている憲央。
そのとなりで、
「な~んか…俺、好きになりそう~~。」
憲央の肩までの身長、憲央と同じ3年生のD組の松森信一。
一連の動作から矢を射る。そして形を崩さずに、そのまま大の姿勢、
そして、可羊子、
「ふぅ。」
放たれた矢は三の白の外側に…。
いきなり拍手。
レミ、
「凄い、凄いカヨッチ~~。」
史江、
「いやいや…。やってくれるね~~。新人~。ん~~彩萌~~。」
左肩で彩萌の右肩をグィッと。
「うん。1年でここまで…。」
「ヨッ。いいぞ~~可羊子~~。」
いきなり可羊子の名前をそのまま呼んで、拍手する史江。
栞奈、そんな史江を見て、
「ふふ。どうやら和久ちゃん、お気に入りになったかな…。」
そして、
「この子を…ここまで…。どんな人が…???」
男子部員の中で会話している中でも黙り込んで新人を見つめる憲央。
そんな憲央を見つめているひとりの女子の視線、
「……。」




