姉妹坂 vol.030 「マジで、そんな風に…全然…見えない。」
そんな可南子に、何かしら申し訳なさそうに芽久。
少しだけ頭を下げて。
可南子、頭の中で、
「マジで、そんな風に…全然…見えない。」
「でも…良かった。芽久と一緒のクラスで、矢島さん。」
一華。
「転校してきて、今日がまだ…、確か、2日目…だったわよね。…時間…、大丈夫…???」
そんな一華に可南子、
「えっ、え~~。」
「そっ。じゃあ~。」
そして部員たちひとりひとりを紹介する一華。
そして、
「…と言う訳で…。少し…見学して行く…???」
可南子、
「はい。お願いします。」
「うん。」
そして、
「じゃ、弓香、始めましょう。」
芽久、
「矢島さん…。入部してくれて、ありがとう。」
低い声で可南子にお辞儀をして。
可南子、
「ううん、とんでもない。私の方こそ…。見学させてもらうわ。」
そして、それぞれの部員が自分の担当の楽器を…。
そして、演奏開始。
その途端、可南子、
「へぇ~~~。」
演奏している曲は…、ジャズである。
そして目を見開いて驚く芽久の演奏スタイル。
「ひゃ~~~。凄~~い。」
思わず口を両手で塞いで、そして今度は両手を、音を出さずに拍手。
「凄い、凄い、芽久さん、凄~い。」
そんな可南子を見ながらピアノ伴奏をしている一華、
にっこりと…。
片や既に部員たちに紹介されてそれぞれの所作を見学している可羊子。
「さすがにお姉ぇの言った通り、綺麗な先生だ。…しかも…、職員室で見たときよりも、また…違う感じ…。」
顧問の栞奈を見ながら…。
そして時々、同じクラスのレミを見ながら。
そしてそんなレミも可羊子を見て手を振る。
「これが…、泉川学院高等学校の…、3年かぁ~~。…でも、あのふたりって、凄い。あれでも高校生…???大人みたい。それにあの男子…、凄い背ぇ…高~~。」
そしてその男子が矢を放つ。その数秒後に隣の女子が続いて矢を放つ。
可羊子、
「わお。さすがに…迫力ある~~。」
そんな可羊子に、
「どお…???」
レミ。
「先生…、カヨッチの面倒見てあげてって…。」
可羊子、
「ありがとぉ~。」
そしてレミの袖を引っ張って、
「ねね…レミ…???」
レミ、
「…ん…???」
「あの人と、あの人って…???」
ふたりの女子生徒を見て可羊子。
レミ、
「あ~~。紗枝先輩と茉優先輩。凄い、大人っぽいでしょ。あの先輩たちも、栞奈先生が好きで弓道、始めたんだって。」
可羊子にレミ。
「あっ、ほら、ウチのクラスの海野航、彼の家の向かいが紗枝先輩の家。」
可羊子、
「うん。」
「そして、その紗枝先輩と一緒の人が和夏紗茉優先輩。同じ3年A組だよ。いつも一緒にいるみたいだね~。そして、あの背の高い男子と、あの…部長たる女子が、定岡先輩と、彩萌先輩。ほら。カヨッチのお姉さんのクラス…、じゃない…。C組だから…。」




