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姉妹坂  作者: THMISmama
245/249

姉妹坂 vol.245 ひとつの出来事が…。

そして、そんなバレンタインデーの10日後に控えている国公立の前期試験に猛奮闘中の可南子。


そして、ここにもひとり。去年の夏の合宿で、ようやくみんなで撮れた写真を目の前に。

彩萌である。時計のデジタル数字は午後11時。


そして3年の春には、国公立を受ける事など考えてもいなかった、もうひとり。

弓香である。


トレイを持ちながらリビングに水谷茂子(みずたにしげこ)、弓香の母親である。

「しっかりと…勉強してた。」


「ふん。それにしても、まさか…国立を受けるとは…。かかかか。あいつめ…。」

弓香の父親、富美夫(ふみお)


「まぁ…。私立よりは…私の本音では…ありがたいけど…。」




そして、泉川学院高等学校卒業式。

学校長の西園寺望海から卒業証書を渡される生徒たち。

それぞれが晴れ晴れとした顔で…。


やがて無事に卒業式も終了し、それぞれ記念写真を撮ったり…。

教師たちとの最後の別れ。

その中でも生徒たちに囲まれているのが栞奈。

新婚でもあり、そして既に、お腹の中には…新たな命が…。



そしてここでひとつの出来事が…。

体育館から職員室に向かおうとしている教師たち。


そんな教師たちに可南子、弓香、そして史江と紗枝、

「田所先生、ちょっといいですか。」


いきなり右腕を引っ張られる要次。

「何々、どうしたの…???可南子に弓香、それに史江に紗枝…???はぁ…???」


「ちょっと時間…下さいって。」



宗雄、

「ん~~。あいつら…、どうした…???」


少し後ろから、今度は女性教師陣、出雲に、夏妃、そして一華に理美。


出雲、

「あら…、あの子たち…???」


夏妃、

「あっ。可南子。弓香に、史江と紗枝…。」


「に~~。引っ張られて…。」

一華、

「田所…先生…???」

そして、すぐに、

「あ~~~。」


夏妃、理美、


「へっ…???何か…???一華先生…???」


一華、くすくすと笑いながら、

「ぷっ。ううん。なんでもない…。教師との最後のお別れ…かな~~。」




廊下を歩きながら可南子、

「すみません、田所先生。ちょっと私たちに付き合ってくれませんか。高校生、最後のお願い。」


可南子、弓香、そして史江と紗枝に囲まれながらの要次、

「…って、どこに行くのよ。は…あ…???」


弓香、

「私たちの大切な友達の思い、伝えたくってねぇ~~。」


史江、

「うん。」


要次、

「大切な友達の思い…???」

そして頭を傾げて、

「さっぱり分からん。」




そして、5人が辿り着いた場所。


要次、

「弓道の…道場…。…誰も…いないじゃ…な…。あっ。」



道場の真ん中に、ポツリとひとりで…。

弓道着姿で、座った状態から。そして立ち上がり…、そして…、矢を射る。


要次、

「…小塚…。」


可南子、弓香、史江、紗枝、

「やた。さすが彩萌、中り。」


「先生…。彩萌の思い…。聞いてあげて下さい。」

可南子。


弓香、史江、紗枝、

「おねがいします。」


要次、

「おまえら…。」





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