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姉妹坂  作者: THMISmama
243/249

姉妹坂 vol.243 「小さなライバル…誕生か~~。」

「それに…、可南子…。園加、愛寿美に芽久。史…???紗枝に茉優…???えぇ~~~???」

一華、目をパチクリさせて…。


彩萌、

「先生…、お願いします。」


そして可南子たちも一同、

「先生。お願いします。」


一華、

「はい…???」


彩萌、一華の前に、箱を…。

「いやいやいやいや。彩萌、私に…バレンタインデー…???」

両手をひらひらとさせて…。


可南子、

「あっ。いや…先生…、違うんです。」


一華、

「はい…???違う…???」


園加、紗枝、

「実は……。」


可南子、

「これ…。田所先生に…渡して…欲しいんです。」


その瞬間、一華、

「田所先生ぇ!!!!!」


彩萌、顔を真っ赤にして…。


史江、

「その…。あの…。実は…。」


紗枝、

「彩萌、田所先生…好きなんです。」


一華、

「へっ…???」


可南子、

「だから…、先生。お願いします。」


一華、生徒たちを見まわして…。

「あ…な…た…たち…。」


一同、

「お願いします。彩萌の気持ち、伝えて下さい。」


数秒間、沈黙。


やがて一華、

「く…、くくくくく。かかか。…うん。そっか~~。うんうん。分かった。田所先生にねぇ~~。分かった。伝えて…あげよう~~。」


その途端に、一同、

「わぁ~~~。」

小さく両手を叩いて…。


彩萌、

「ありがとうございます。」


一華、

「ふん。いいよ~~。あなたたちの頼みとあっちゃ~~。お手伝い…しましょう~~。」


彩萌、再び、

「よろしく、お願いします。」


そして一同、にこにこ顔でピアノから離れながら、

「やっぱり…、一華先生で正解。」

小さく。

「うんうん。」


音楽室のドアが閉まる。



一華、ピアノの上の四角の箱、綺麗にラッピングされたその箱を見ながら、

「やれやれ…、小さなライバル…誕生か~~。…でも、まぁ、要次、確かに、生徒たちに…人気でも…あるもんね~~。しっかし…、彩萌とはね~~。び~~っくり。」

そして、思わず鼻の下に人差し指を…。

「ぷっ。…けど…、要次、(あい)ちゃん、いるんだけど…。高2の…。どうする~~彩萌~~。」





「…と、言う訳で。これ…。3年の…女子生徒から…。預かっておりましたので~~。田所せんせ…。渡しましたよ~~。」

一華。


箱を受け取って要次、

「はい…???3年の女子って…。誰っすか~~一華先生…???」


そんな要次に、

「まぁ~~。この学校で、国公立、受ける生徒…と、だけ…、申しておきましょう~~。」


そんな一華と要次のやりとりを見ながら、透、

「お~~。田所先生…、バレンタインデーですか~~。いっすね~~。」

にっこりしながら…。


要次、

「国公立…受験者…???」


一華、

「ふん。まぁ…。3人ほど…、いらっしゃいますが…。」


要次、頭の中で、

「3人…???」

そして、すぐさま、

「うそ…。」

思い付く顔…。

「えっ。えぇぇぇぇぇぇぇ。マジで…。」


「はい。マジで。私が、その子から、仰せつかりましたから…。…いずれ…。アプローチは…あるかと…。」


そんな一華の声に要次、

「い…いや…。一華先生…。そんな…アプローチって…。」


一華、

「ではでは…。」





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