姉妹坂 vol.236 「正に…、姉妹坂…。」
10月の初めと半ばにライズのステージ。どちらも盛況に幕を閉じた。
野球は野球で、10月の下旬に秋季東京大会。準々決勝でピリオド。
但し、この試合に、3年は出場しておらず、9月の半ばに行われた引退試合にて、
3年の部活は引退となっていた。
器楽部も、受験生となる3年は9月の下旬に都内の某コンテストに出場し、
見事に準優勝に輝き、2年以下の部員にバトンタッチとなっていた。
弓道部は既に文化祭のデモンストレーションで3年は引退してはいたが、
個人的に2年以下を3年が指導もしていた。
その結果、10月下旬の東京都高等学校弓道個人選手権大会に於いて、
矢島可羊子、堂々準優勝に輝いた。
連絡を受けた泉川学院高校職員室、大歓喜。
一華、
「やった。栞奈。カヨッチ。ははは。」
宗雄、美術室で、
「お~~~し!!!!」
黒板の英文を消している夏妃、
「わお。はははは。カヨッチ、やった、やった。」
そして要次、進路指導室で、敏也と共に、
「へぇ~~。こりゃ、快挙ですな~~。はは。」
特に、可羊子のクラスや可南子のクラスでは、
休み時間のその校内放送に、生徒たちの大歓声。
航がいつになく、両手を天井に向けて、
「やった――――――――っ!!!!」
佐智子や鈴鹿、そしてレミは抱き合っての涙。
そして、いきなり憲央のクラスに駆け込んで来た信一が憲央とハイタッチで抱き合い、
史江、紗枝、そして茉優も駆け込み、彩萌と可南子と抱き合って、こちらも涙。
園加、愛寿美、芽久、
「カヨッチ~~。や~~り~~。」
そして、教室の中で弓香、摩耶、菜穂子も、涙ながらに、
「カヨッチ~~。いいぞぉ~~。」
隣の女子から、
「弓香…、かかか。泣いちゃったか~~。」
弓香、
「うん。可羊子、カヨッチ。友達だから、めちゃくちゃ嬉しい。」
帰りの車の中で、助手席の可羊子、完璧に熟睡。
運転中の栞奈、
「ふふ。疲れたよね~~。緊張したよね~~。全力、尽くしたもんね~~。でも、天晴れ。文句なしだよ、カヨッチ。うん。」
後部席で泉季、
「かかかか。カヨッチには…敵わないよ、先生~~。」
そんな泉季に、
「な~~に、言ってんの~~。泉季たちが頑張んなくってどうするの~~。」
「だ~~ね~~。彩萌先輩から、蹴り…入れられるぞ~~。泉季~~。」
美那子。
「でも…。キャ~~ハハハハハ。最…っ高~~~。準優勝~~。うっれしい~~。」
來未。
「カヨッチ、最高~~~。」
「うんうん。ありがと。みんな…頑張った。」
ハンドルを握りながら、目尻から薄らと、涙。
校長室で西園寺。矢島可羊子の準優勝の報せを受けて。
「矢島姉妹…。やってくれましたね~~。正に…、姉妹坂…。う~~ん。どこまでも…上って頂戴~~。ふふ。」
澤木、
「彼女たち。楽しみな…生徒たち。うん。」
「お姉さんの方…。バンドも…頑張っているそうじゃない…。」
澤木、
「あ、いや…。私の方には…そちらの方は~~???」
西園寺、
「あら…まぁ…。」




