姉妹坂 vol.235 彩萌、「……。分かんない。」
彩萌、
「……。分かんない。」
そんな彩萌に注目する面々。
「でも…。私の気持ち…。伝えられる時が来たら…。」
「うん。…でも、そんな時…、来なかったら…???」
史江。
「もぅ~~。史~~。そこで、足引っ張っちゃあだめ。」
史江の隣で茉優。
「まぁ…、茉優は…私がラインした後で、もう、ダイレクトで和樹さん、アタックしたもんね~~。」
紗枝。
その瞬間、和樹、顔を赤く…。
「おほほほほ~~。和樹…赤くなってら。」
左近。
「茉優…、綺麗だもん~~。」
可南子。
そんな可南子に茉優、
「な…、な~~によ~。今度は私~~。」
茉優も顔を赤らめて…。
「まっ。そん時は、そん時。彩萌もスッキリした気持ちで、卒業したいだろ。」
憲央。
航、
「憲央先輩…。」
「結果が、どうであれ…。なっ。」
彩萌を見ながら憲央。
彩萌、
「うん。」
「30…年上…か…。」
信一。
そんな信一をジロリと睨む面々。
憲央…、
「信一~~…。」
左近、
「かかかか。今の言葉は…ちょい…。タブ~~かな~~。信一君。」
信一、
「えっ…???」
周りを見渡して信一。
そんな信一の頭の後ろをパカ~~ン。
史江、口を尖らせて、
「もぅ!!!!」
面々、
「かかかかかか。」
信一、
「だから…。なんで笑うんだよ~~。」
史江、思わず彩萌に凭れて…。
「なんで…私…、こんなヤツを…。」
彩萌、史江を抱きながら、
「ヨシヨシ。かかかかか。」
それから2週間、航のリハビリも順調に…。
診察室で郁、航と充希の前で、
「さすが、もう完璧にOKねぇ~。凄いよ海野君。」
充希、
「先生。ありがとうございました。」
郁、
「いえいえ。とんでもない。こればっかりは…、とにかく本人次第ですから…。…でも、海野君、高校1年でしょう。羨ましいよ。あんなに友達…。」
充希も、
「えぇ…。まさか、この子にあんなに友達がいたなんて…。」
航、
「先生…、あの…???」
郁、
「ん…???」
「あの…。」
「ふん…???」
「広瀬…先生とは…???」
郁、
「あ~~~。ケーキ。あ…いや…、広瀬先生…。……うん。私の…、歳の離れた、い・と・こ…。ははは。ちっちゃな頃から良く遊んでくれた~~。」
充希、
「そうでしたか~~。」
そして、
「どうもありがとうございました。」
郁、
「はい。お大事に。」
少し間を置いて、
「あ、海野君。」
航、
「はい。」
「彼女、大事にしなよ~~。可愛い子じゃな~~い。」
航、いきなり赤くなって、
「あ…。あ~~、はい。…ありがと…ございます。」
郁、航に手を振り、
「じゃね~~。」
廊下に出て航、両手でガッツポーズをして、小さな声で、
「ッシャ―――――――ッ!!!」
充希、そんな航を見て、
「それにしても、航~。おまえ、変ったねぇ~~。」
「えっ…???」
「志帆も…、紗枝ちゃんも言ってたけど…。」
「野球、出来る。ギター弾ける~~。ッシャ―――――――ッ!!!」
お昼休み、保健室で理美、
「な~~んか…、寂しいね~~。」
コーヒーを飲みながら…。




