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姉妹坂  作者: THMISmama
233/249

姉妹坂 vol.233 栞奈、「さぁ~~。3年には…最後の文化祭。楽しんで~~。」

弓道部のデモンストレーションが全て終了して、大絶賛の中、

教師たちが多くの一般、そして報道関係と挨拶、解説をしている。

そして部員たちもまた、他校の生徒たちと交流している。


そんな中で佐緒里、1年の部員たちに慰められ…。

肩を抱かれながらも泣いている。


レミ、果子、

「もう~~、泣かない、泣かない~~佐緒里~~。」


そして史江と彩萌も、

「ドンマイ。ドンマイ。うん。」


そして史江から思いっ切り抱きしめられ、

「こら。泣くな。佐緒里~~。かっわいいぞぉ~~。」


余りの緊張感の末、中途半端で矢が放たれ、

その結果、「掃き矢」となってしまったのだった。


殆どギャラリーがいなくなった道場。


栞奈、

「みんな~~。」


栞奈の周りに集まる部員たち。


「みんな、ありがとう~。素晴らしい坐射。お見事よ。うん。」


まだ顔を上げられない佐緒里。


「佐緒里~~。」

栞奈。佐緒里の頭を撫でて、

「うんうん。頑張った。あれだけの人の前だもん。しょうがないよ。でも…。佐緒里だって、良い経験したと思う。弓道始めて、まだ3ヶ月なんだから…。ねっ。これから、もっと、もっと、頑張ろう。」


「そうだよ、そうだよ。佐緒里も、果子もレミも、淳も、カヨッチも…、私たちの可愛い妹みたいなもんなんだから~。」

泉季。


「かかかか。泉季に、先に言われたよ。どうする~彩萌~~。」

紗枝。


「うんうん。おっけ~~。みんな…頑張ったよ。かかか。佐~緒里~~。」

佐緒里の頭をぐしゃぐしゃにして彩萌。


「うんうん。うんうん。」

栞奈、

「さぁ~~。3年には…最後の文化祭。楽しんで~~。」


「はい。」




土日を通して開催された泉川学院高等学校文化祭。盛況にその幕は閉じられた。


それから一週間。お昼休みの保健室。理美、

「うん。いい感じ…。良くなってきている。さすがに早いね~~。回復力…。」


その教師の声に航、にっこりと。


可南子、

「ありがとうございます。昨日…病院に行ったみたいなんです。」


理美、

「ふん。うんうん。…で…???」


「先生からも、経過観察…良好との事で…。」


「そう~~。もしかしたら…3週間…掛かんないかも…。」

「病院の菊田先生も同じ事、言ってたそうです。」


理美、

「ふん。そう~。良かった。…って…、はい…???」

理美、可南子を見て、航を見て、思わず、

「ぷっ。」


可南子、

「えっ…???」


理美、

「んんん。何と、何と。野球部のエースで、4番バッターが、照れ屋さんとは…。」


可南子、

「あっ…。」

航を見て。


航、可南子と教師を見て、思わず赤く、

「……。」


「ほぃ。出来た~~っと。後は…よろしく。」


可南子、

「ありがとうございます。」


いつものように保健室を出て行く理美。


可南子、

「こんにゃろ。なんで、喋んないんだよ~~。」

椅子から少し立ち上がり、航の頭をペン。


航、首を傾げて、ニッコリと。


可南子、

「もぅ~~。はぃはぃ。食べるよ、お弁当~~。」






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