姉妹坂 vol.232 「そ・れ・に…、しても…。」史江。
保健室で…。
「先生…、また…、お願いします。」
可南子。
「ふ~~ん。いらっしゃ~~い。おや、今日は…もう御一方…。」
敦司を見て、養護教諭の理美。
「あ…。いや…、俺は……。えっと~~。」
頭を掻きながら敦司。
理美、
「ん~~~???」
にっこりと。
敦司、
「すいません。お邪魔しました~~。先輩、先生。あと、お願いします。俺、みんなのとこ、戻ります。」
理美、
「くっ。はい。うん。行ってらっしゃい。」
「はは。敦司~~。ありがとね~~。」
笑顔で可南子。
航、
「ありがとな。」
敦司、航に、
「うるせぇやい。」
そして、
「ん…。んん。うん。じゃな、後でな。」
航、
「おぅ。」
保健室のドアを閉めて敦司。そして歩きながら、また頭を掻いて、
「へぃへぃ。邪魔者は…消えますよ~~。」
そして、午後からの弓道部、道場…。
「そ・れ・に…、しても…。」
史江。
「何…、この…人…。」
紗枝。
「あれって…。どこの…学校…???」
茉優。
「さあ…???」
憲央。
「入り切れない…。全面…解放って…???」
彩萌。
「先輩…。」
「どうしよ…。」
2年と1年の部員たち。
「いやいやいや…、生徒だけじゃねぇぞ…。どっかの先生たちかな…???」
信一。
「みんな…スマホと…カメラ…。」
可羊子。
レミ、
「うんうん。もう…ドッキン、ドッキン。ほら。」
自分の胸に可羊子の右手を…。
「ばか、レミ、みんな見てる。」
いきなり舌を出すレミ。
「これが…、弓道…。」
可南子の隣で航。
「うん。凄いよね、この雰囲気。」
航の左腕を守るように。
「航…、腕…???」
「うん。大丈夫。」
「しっかし…、集まったね~~。」
「さすが…彩萌たち…。」
園加と愛寿美。
「超有名になっちゃったか~~。」
弓香。
「ここぞとばかりだね~~。先生たちも…。」
摩耶。
「見慣れない人ばっか…、先生たちの他に…。」
菜穂子。
「他校の先生たちね~~。」
芽久。
そんな中で栞奈。静まり返った道場で…。
一気にスマホやらカメラが構えられる。どよめく道場。
「お~~~。」
あちらこちらから、
「綺麗~~。」
「凄~~い。」
「さすがだ~~。」
栞奈の坐射である。
そんな栞奈を見つめる西園寺。にっこりと。
そして28メートル先の的を目指して放たれた矢は、「一の黒」の端に…。
彩萌、憲央、
「やたっ!!!」
道場内に響き渡る拍手と様々な声。
栞奈、中央から退き。そして、彩萌を筆頭に紗枝、茉優、史江、そして可羊子の坐射。
レミ、
「緊張する~~。」
「うんうん。この中で、私たちもやんなきゃないないんでしょ。」
果子。
「まじぃ~~。ドキドキしてきた~~。」
淳。
「な~~に言ってる~~。インターハイ。思い出す、思い出す~。」
泉季。
彩萌に拍手。そして紗枝にも拍手。茉優が続き、史江。
そして、何処からともなく聞こえる、
「あの子が1年生…。」
そして、自然にカメラが可羊子に向けられるムード。
レミ、果子、淳、
「凄っ。カヨッチ…。注目度…半端な…。」
一点に集中する可羊子の目。放たれた矢は…。道場内一気に、
「お~~~~。」
廊下で見ていた可南子、そして航、
「やた!!!ど真ん中。」
栞奈、
「お見事。」
西園寺、
「う~~ん。」
にっこりと。
憲央、頭を掻きながら、
「やれやれ…、カヨッチ、やってくれる~~。」
男子の前を通りながら女子。
可羊子、憲央の前で、Vサイン、
「ニッ。」
憲央、
「かかか。こいつぅ~。」




