姉妹坂 vol.228 充希、「このピアノ…弾いてるのって…???志帆…???」
「こういう…事に…、長けてる人と言えば~~。」
彩萌。
その瞬間、園加、愛寿美、可南子に芽久。そして史江、
「あ~~~~。な~~るほど~~。」
「…って…、誰…???」
信一。
史江、そんな信一に、
「くぅお~~ら~~。」
彩萌、
「ねっ。いいコンビでしょ。」
憲央、
「かかかか。全くだ。信一に。史か。」
「…ったく、もぅ…。」
史江。
「あっ。いけない。」
可南子。
「そろそろ、時間…。芽久。」
芽久も腕時計を見て、
「あっ。ほんとだ…。行こ、可南子。」
可南子、
「うん。じゃ、みんな。」
「おぅ。頑張れよ。後でな。」
憲央。
やがて第一体育館に響き渡る音楽。
ステージは使わずに、広々とフロアを使っての器楽部の演奏。
次から次へと体育館に集まる生徒たち。そして他校の生徒と一般人。
志帆、両親を伴って、
「こっち、こっち。」
洋、
「あぁ…。…って、言うか…航…。大丈夫なのか…???」
「大丈夫に決まってんじゃん、あれだけの友達、着いてるんだから…。」
片や、
「さ~~てと~。可南子姉ぇのピアノ…聴けるぞ~~。雄喜~~。」
留美子と一緒に、聰である。
「へぇ~~。初めて入ったなぁ~~。泉川学院高校。」
龍平である。
可織、
「良かったね~~。偶然、会社も休みで~~。龍平さん。」
「龍ちゃん、いたいた。あそこ、カヨ。」
そんな可憐の指差した方向、
「おぅ~~。いたいた。…ん…???隣に男子…???」
可憐、
「ふん…???」
その瞬間、いきなりペットとトロンボーンの音。
留美子、可憐、
「えっ。この曲。」
聰、龍平。
「お~~~。」
志帆、
「はは。や~~る~~。」
充希、洋、
「チャイコフスキー。」
燐太郎、
「ピアノ協奏曲、第一番かぁ~~。」
そして流れるピアノの音。体育館のあちらこちらから、
「凄い。高校生で、ここまで…。」
留美子、
「さすがだわ、お姉ぇ。」
充希、
「このピアノ…弾いてるのって…???志帆…???」
志帆、
「うん。彼女だよ。可南子ちゃん。航の彼女。」
洋、
「すげぇ~な~~。こんな…弾けるんだ。」
佐智子と鈴鹿、レミ、そして敦司と一緒に聴いている航、
「はは…、安心して聴いていられる。さすが、可南子…。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「あっ。海野、今、可南子って言った。かかかかか。」
航、
「え~~~~。いや…。だって…。もぅ…みんな…、分かってんじゃん。」
鈴鹿、
「だよね~~。はは。」
彩萌、やんわりと目尻から涙、
「可南子…、凄いよ。」
「あぁ~~。」
憲央。
端の席に構えられた教師陣の席。
出雲、
「天晴れだね~~。」
栞奈、
「うん。凄い。…校長。」
「えぇ~~。ありがたいわ~~。大事に、育てないと…。うん。」
「しっかし、いつ聴いても、素晴らしい才能、持ってるね~~、矢島は~~。」
宗雄。
「うん。さすがとしか…言い様ないよね~~。」
夏妃。
「さて…。次はどんな曲~~。一華先生~~。」
要次。
一華、新しく導入したシンセサイザーに可南子を。そしてタクトを…。
そしてすかさず、マリンバの英吾に。マリンバから始まった曲。
観客たち、
「お~~~。」
史江、
「やるね~~。マリンバ。はは。」
「天空の城だね。これ。」
彩萌。
「君をのせて…だっけ…。」
園加。
「うん。あ~~。なんだか…涙…出てきた。」
愛寿美。
その愛寿美の隣で可羊子、
「憲さん。」
可羊子の隣で憲央、
「うん。さすが、可南子だ。」
「うん。」




