姉妹坂 vol.227 「可南子さ~~ん。海野君、お借りしま~~す。」
文化祭。自然に、佐智子と鈴鹿、レミと可羊子と敦司に伴われるように航。
そしてこちらは、園加、愛寿美、彩萌と史江、そして可南子、芽久。そして憲央と信一。
あちらこちらの出し物に顔を出しながら。
そして航と顔を合わせる度に可南子、
「大丈夫…???」
航、
「うん。みんな…いるから。」
「可南子さ~~ん。海野君、お借りしま~~す。」
佐智子。
「かかかか。サッチン、言うね~~。」
史江。
可南子、
「お願いしま~す。」
鈴鹿、
「あぃや。サッチン、逆に言われた~~。かかかか。」
憲央の顔を見て可羊子、
「……。」
憲央、口パクで、
「あとで…。」
可羊子、にっこりと…、
「うん。」
信一、
「いいなぁ~~。」
史江、
「なにが~~。」
「…って、可南子と海野…。…で~もって、カヨちゃんと、憲…。」
そんな信一の頭をペ~~ンと叩き、
「な~~に、言ってんの~~。お似合いじゃんよ~~。ねぇ~~彩萌~~。」
そんな後ろからの史江の声に彩萌、
「ん~~。だ~~よね~~。で~~もさ~~。」
史江、
「はぁ…???」
「もうひとつの…お似合いも、私…、見~~~つけちゃった~~。ある人から聞いてね~~。シッシッシ~~。」
その瞬間、一同、
「うそ。誰…???誰々。誰誰誰々!!!」
思わず立ち止まる、園加、愛寿美、可南子と芽久、そして憲央。
史江、
「彩萌…???」
彩萌、すかさず、ふたりの後ろに、そして両腕で、ふたりの体をピッタリと。
「ほぃ。」
その瞬間、史江、信一、
「わっ!!!!」
園加、愛寿美、可南子と芽久、そして憲央、
「うそ―――――――――っ!!!!」
「わわわわわわわ。わぁ。」
いきなり信一から離れる史江。
そんな史江にびっくりして体を揺らす信一。
「…って、何で…???」
「…って…???…えっ…???史、信一…好きなんじゃ…なかった…???」
その一言に史江、真赤な顔をして、目をパチクリさせて、口をモグモグさせて、
両肩を怒らせて、
「あ…、あや…。あやめ…ねぇ…。」
その時、園加、愛寿美、
「あっ。史…。図星だ。」
史江、
「あ…。いや…。あの…。園加、愛…。」
その瞬間、いきなり史江を抱き締める可南子。
「史―――――――――っ。嬉しい――――――――っ!!!!」
「可南子…。」
「だって、だって、だって。カヨ、一番可愛がってくれてるの、史だも~~ん。うれしい、うれしい~~。」
園加、愛寿美、
「かかかか。信一~~。やったぜ~~。」
何故か、ポカ~~ンとしている信一。
史江、可南子に抱き締められたまま…。何故か薄らと涙が…。
憲央、
「いきなり…きた――――――――っ!!!」
可南子、ゆっくりと史江から離れて…。
史江、
「あ~~。なんで…???涙…出てきた。」
信一、
「史…。俺…。」
そんな信一に史江、
「何よ。悪い???みんなにバレちゃったんだもん。仕方ないでしょ。」
信一、
「えっ…???」
園加、愛寿美、
「わっ。うそ…。史…。いつから…???」
「…って、言うか、彩萌…、だれから…???」
彩萌、にっこりと、
「ふ~~~ん。」




