姉妹坂 vol.225 可南子、「ほぃ。」結びを解く可南子。「ほぃほぃ。」
航、バッグから弁当箱をテーブルの上に。
可南子も自分の弁当箱をテーブルに。
航、何とか自分で結びを解こうと右手で…。
そんな航の弁当を、
「ほぃ。」
結びを解く可南子。
「ほぃほぃ。」
そして弁当箱を開けて、
「わっ。美味しそう~~。」
唇を尖らせながら航、
「か~~???」
照れ臭そうに。そして、
可南子も自分の弁当箱を…。
「なんだよ。そっちの方が美味しそうじゃん。」
「な~~に言ってる~~。航のが美味しそう。」
そして、
「あっ。」
いきなり真赤になる可南子。
そして航も赤い顔して…。
「うん。」
「言っちゃった~~。」
少し、黙ったままでふたり。
何とか箸でオカズを航。
けれども…。
「やっぱり…。ご飯は…かかかか。」
可南子。
「貸して。」
ご飯を箸で。
「ほぃ。」
航の口元へ。
目をキョロキョロさせながら航。
「ほら~~。恥ずかしがって、どうする~~。」
そのご飯を口に、航。
「よろしい。」
可南子。
「かかかか。」
「なんか、姉貴みたい、可南子。」
そんな航に可南子、
「ふ~~ん。そうかな~~。航のお姉さん。こんな感じかな~~。」
そして、自分のオカズを航の口に、
「ほぃ。」
航、
「おぅ~~。んまい。」
「ふん。私のお母さんも、まま、料理…得意かな~~。ふふ。」
そして自分のオカズを可南子に。
「ほら。」
自分の箸で摘んで、
「ふふ。」
そう言いながら可南子、
「うん。」
そのオカズを口に。
「わお。美味しい~~。うんうん。」
そして、数分後、お互いの弁当箱の中身、見事に空っぽに。
その時、ドアがガラリ。
理美、
「ふんふん、ふ~~ん。」
航、
「先生…、トイレ、長いっすね~~。」
その航の声に理美、
「はぁ~~~あ…???」
その瞬間、航の左足を可南子、思いっ切り踏んで。
航、
「痛~~~って!!!」
可南子、
「航っ!!!!!」
理美、目をパチクリ。
可南子、理美にすまなそうににっこりと笑って。
そんなふたりを見て理美、いきなり、
「ぷっ。」
そして、
「かかかかかか。」
そして両手を叩いて、
「は~~っはっはっはっはっ。」
両手を両ポケットに入れて理美、
「おんもしろ~~い。」
壁際でコーヒーをカップに。
「いいコンビだわ。うん。…どぉ。お弁当、食べ終わった~~???」
黙っている航。
可南子、
「はい。お蔭様で。ありがとうございます。」
振り返って理美、口にカップを近づけて、
「ふん。よろしい。」
可南子、
「あ…、あのぉ~~。先生…。」
「…ん…???」
理美。
「しばらくは…、チョクチョク。お昼休み、保健室…???」
航の顔を見ながら。
コーヒーを飲みながら理美、
「あれ…???さっき私の言った事…、聞いてなかったんだ…???いつでもOKって。」
可南子、その声に、丁寧にお辞儀をして、
「ありがとうございます。」
理美、
「ふふ。おぅ。任せな。はははは。」
黙っている航。
可南子、少し椅子から立ち上がって、航の頭に手を。
理美に向かってお辞儀をさせて。
理美、
「かかかか。うんうん。いいねぇ~~。矢島さん、海野君の事、好きなんだ。」
その声に可南子、思いっ切り真赤にして、
「先生っ!!!!」
またカップを口に理美、にっこりと…。
そして左手、親指を立てて、
「ん~~~。おいしっ。」




