姉妹坂 vol.224 可南子のスマホにLINE。航から、「俺。」
何かしら気がソワソワしている可南子。
園加、愛寿美、彩萌も憲央も、芽久も、
「確かに、気になるよね~~。あの海野の状態じゃ…。」
「…とは言え…、そんな、簡単に、1年の教室には…。」
憲央。
園加、愛寿美、
「行けない、行けない。」
そして、お昼休みに、ようやく可南子のスマホにLINE。
航から、
「俺。」
すかさず返信、
「分かった。これから行く。」
すぐさま椅子から立ち上がり、弁当箱を持って、
「行ってくる。」
園加、愛寿美、
「あ~~い。行っといで~~。」
航も弁当の入ったバッグを肩に掛けて…。
敦司、
「おぃ、航~~。」
そんな敦司の制服の裾を引っ張り、
「あんたは行かんでいい。」
鈴鹿。
佐智子、
「かかかかか。」
敦司、
「なんで~~~???」
「…ったく。この…。鈍感男~~。」
鈴鹿。
佐智子、
「可南子さんと、一緒にさせてやんなよ~~。」
その一言で敦司、
「えっ…???あ~~~。そっか~~。」
廊下を行く航を見て敦司、
「おまえら…。いいヤツだよな~~。」
鈴鹿、
「はい…???」
敦司、また袖で目を…。
「…いや…、だから、なんで、あんたが泣く~~???」
佐智子。
レミ、可羊子、
「キャハハハハハハ。」
廊下を歩く航。そんな航を廊下のあちらこちらで見ながらの生徒たち。
急ぎ足の可南子。そして保健室に入って。
「あら…。」
養護教諭の大場理美。
「あなた…は…。確か…。矢島…。」
可南子、
「3年A組の…矢島…可南子です。」
「うんうん。そうそう…。矢島…さん。」
そして理美、そんな可南子を見て、
「…ん…???…どうか…???」
その時に保健室のドアがガラリ。
理美、
「あっ。あ~~。海野君。うん。入って、入って。」
航、
「すんません。」
「うん。いらっしゃい。」
航を椅子にエスコートして理美。
航と養護教諭の理美を交互に見て可南子。
理美、
「さてと…。」
三角巾を解いて。そして包帯を解いて。
「湯上先生から話は聞いてる。大変だったわよね~~。」
その理美の声に航、
「……。」
黙って立って見ている可南子。そんな可南子を見て理美、
「どうぞ。座って。矢島さん。」
可南子、
「あっ。あ~~。はい。」
「そっか。海野君、心配で、保健室に来たんだ。」
その声に航、可南子と大場を交互に見て、
「……。」
理美、思わず、
「ぷっ。くくく。そっか。」
可南子、
「えっ…???」
「いつでも、おいで、ここ。海野君、否定しないって事は…、矢島さん…。」
可南子と航の両方を見合わせて理美、
「さて…。」
バッグの中から、外用薬を取り出して、
「これね。」
そして、手際良く。
「はい。これでOK。」
そして、
「どぞ~~。お弁当…食べていいよ~~。矢島さん…、手伝ってあげてね~~。先生…、ちょっとトイレ…行ってくるから…。」
航、
「あっ。ありがとう…ございます。」




