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姉妹坂  作者: THMISmama
223/249

姉妹坂 vol.223 「航の事、お願いね。」

可南子、

「あの…。私…、みんなのところ…。戻りますね。」


志帆、

「うん。ありがと…。あっ。可南子ちゃん。」


可南子、

「へっ…???はい…。」


「航の事、お願いね。」


その声に可南子、いきなり顔を赤くして…。


航、

「姉貴!!!」


「な~に言ってんの~~。いっつも電話で話、してるくせに。可南子ちゃん、お願いね。」


可南子、少し、頭を傾げて、そして、

「はい。じゃ。」


「えっ!!!うそっ。わた…、おま…、矢島先輩と…???」

敦司の隣の1年の部員。


敦司、

「かかかか。な~んだって~。」


航、いきなり口を捻じ曲げて。



「…けど…、びっくりした~~。可南子ちゃん、あんたの事…、航って言うんだ。かかかか。」


そんな志帆の声に、思いっ切り、深呼吸して…。

「ふぅ。」


いきなり後ろを振り向いて敦司、

「けけけけ。こいつ、照れてやがる。」


航、

「うるせぇ。」





両チーム整列。


主審、

「多岐川高校、泉川学院高校、4対4.引分け。」


両チーム、

「ありがとうございました――――――っ。」


憲央、

「引分け…。でも…最後、観られて良かったよな~~。」


彩萌、

「うん。」


弓香、

「可南子~~。海野君…???」


可南子、

「うん。大丈夫。お父さん、お母さんと、一緒に帰るから。」


「うん。」


史江、

「それにしても、可南子~~。キャハ。」


可南子、

「な…なに…、史~~。」


「へっへ~~。カヨッチ同様。…ねぇ~~。」


紗枝、

「わ~君、頼むよ~~。」

鼻の下を伸ばして。


可南子、

「もう~~。あんた、紗枝が~~~。」

そう言って、紗枝の背中を押す可南子。


紗枝、

「かかかか。ドンマイ、ドンマイ。」


「おぅ。おまえらも、帰るか。気を付けて帰れよ。」

宗雄。


憲央、

「はい。」


要次、

「小塚、弓道部、頼むぞ。」


そんな要次の声に彩萌、いきなり顔を赤らめて、

「はい。」

そして、お辞儀をして。


そんな彩萌を見て一華と夏妃、

「…ん~~???」






翌朝、クラスで生徒たち、

「え――――――――っ!!!海野君…???」


航、

「あぁ…。こうなっちまった…。」


「…ってか…、学校、来て…、大丈夫なの…???」

女子生徒。


「いや…、それより、こんな状態で、家にいても、つまんねぇし…。」


また別の女子生徒。

「…まぁ…。それも…そっか…。」



「まさか…。海野君。学校に来るとは…。」

佐智子。


「昨日、部屋で。お姉ぇ電話で話してた。」

可羊子。

「お姉ぇもびっくりしてたもん。」


レミ、

「…で、…で…???」


「ちゃんと、時間を置いて、保健室に行ってって…。」


佐智子、鈴鹿、レミ、

「だよね~~~~。」


その時、レミ、

「…ん…???男の声…???」

そして後ろを、

「うわぁ~~~~~。びっくり。」


佐智子、鈴鹿、可羊子、

「敦司~~~。」


レミ、

「あ~~。びっくりした~~。」


「昨日は…試合、観に来てくれて、ありがとうな。」

敦司、頭を掻いて。


「どう…いたしまして~~。当然じゃん。海野同様、友達なんだもん。敦司も。」


敦司、何かしら目を赤くして…。いきなり袖で目を…。


佐智子、鈴鹿、

「はい…???もしかして…、泣いてる…???」


可羊子とレミ、ふたり見て、そして敦司を見て、


「なんで、あんたが泣く…???」





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