姉妹坂 vol.223 「航の事、お願いね。」
可南子、
「あの…。私…、みんなのところ…。戻りますね。」
志帆、
「うん。ありがと…。あっ。可南子ちゃん。」
可南子、
「へっ…???はい…。」
「航の事、お願いね。」
その声に可南子、いきなり顔を赤くして…。
航、
「姉貴!!!」
「な~に言ってんの~~。いっつも電話で話、してるくせに。可南子ちゃん、お願いね。」
可南子、少し、頭を傾げて、そして、
「はい。じゃ。」
「えっ!!!うそっ。わた…、おま…、矢島先輩と…???」
敦司の隣の1年の部員。
敦司、
「かかかか。な~んだって~。」
航、いきなり口を捻じ曲げて。
「…けど…、びっくりした~~。可南子ちゃん、あんたの事…、航って言うんだ。かかかか。」
そんな志帆の声に、思いっ切り、深呼吸して…。
「ふぅ。」
いきなり後ろを振り向いて敦司、
「けけけけ。こいつ、照れてやがる。」
航、
「うるせぇ。」
両チーム整列。
主審、
「多岐川高校、泉川学院高校、4対4.引分け。」
両チーム、
「ありがとうございました――――――っ。」
憲央、
「引分け…。でも…最後、観られて良かったよな~~。」
彩萌、
「うん。」
弓香、
「可南子~~。海野君…???」
可南子、
「うん。大丈夫。お父さん、お母さんと、一緒に帰るから。」
「うん。」
史江、
「それにしても、可南子~~。キャハ。」
可南子、
「な…なに…、史~~。」
「へっへ~~。カヨッチ同様。…ねぇ~~。」
紗枝、
「わ~君、頼むよ~~。」
鼻の下を伸ばして。
可南子、
「もう~~。あんた、紗枝が~~~。」
そう言って、紗枝の背中を押す可南子。
紗枝、
「かかかか。ドンマイ、ドンマイ。」
「おぅ。おまえらも、帰るか。気を付けて帰れよ。」
宗雄。
憲央、
「はい。」
要次、
「小塚、弓道部、頼むぞ。」
そんな要次の声に彩萌、いきなり顔を赤らめて、
「はい。」
そして、お辞儀をして。
そんな彩萌を見て一華と夏妃、
「…ん~~???」
翌朝、クラスで生徒たち、
「え――――――――っ!!!海野君…???」
航、
「あぁ…。こうなっちまった…。」
「…ってか…、学校、来て…、大丈夫なの…???」
女子生徒。
「いや…、それより、こんな状態で、家にいても、つまんねぇし…。」
また別の女子生徒。
「…まぁ…。それも…そっか…。」
「まさか…。海野君。学校に来るとは…。」
佐智子。
「昨日、部屋で。お姉ぇ電話で話してた。」
可羊子。
「お姉ぇもびっくりしてたもん。」
レミ、
「…で、…で…???」
「ちゃんと、時間を置いて、保健室に行ってって…。」
佐智子、鈴鹿、レミ、
「だよね~~~~。」
その時、レミ、
「…ん…???男の声…???」
そして後ろを、
「うわぁ~~~~~。びっくり。」
佐智子、鈴鹿、可羊子、
「敦司~~~。」
レミ、
「あ~~。びっくりした~~。」
「昨日は…試合、観に来てくれて、ありがとうな。」
敦司、頭を掻いて。
「どう…いたしまして~~。当然じゃん。海野同様、友達なんだもん。敦司も。」
敦司、何かしら目を赤くして…。いきなり袖で目を…。
佐智子、鈴鹿、
「はい…???もしかして…、泣いてる…???」
可羊子とレミ、ふたり見て、そして敦司を見て、
「なんで、あんたが泣く…???」




