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姉妹坂  作者: THMISmama
222/249

姉妹坂 vol.222 志帆、一瞬、「へっ…???」

志帆、一瞬、

「へっ…???」


そして可南子、自分の口から飛び出た言葉に、ようやく気付いて、

「えっ…???わっ!!!」

そしてすぐに、頭を下げて、

「ごめんなさい。私…、つい…。ごめんなさい、お姉さん。」

志帆に向かって詫びる可南子。


広瀬、思わずクスリと…。

「かかかか。」


志帆、目を真ん丸く、そして口を真一文字に…。そして…にっこりと…。

「ふ~~~ん。」


敦司から、右肘を突かれて、

「おぃ。」


響がベンチに。

「お~~~。」

「イェイ。」

「同点、同点。」

「せんぱ~~い。」



泉川側観客席からまだ続いている拍手。

まだ彩萌や憲央たちの姿はない。



「いやいや…、まさか…。あれがホームランになるとは…。」

宗雄。


夏妃、

「ラッキーと言うしか…ないよね~~。」


「それより、海野君…気になるけど…。」

一華。


「うん。小塚たち、あの辺、ずらりといなくなってたから…。もしかしたら…。」

要次。




いきなりふたりから、「航!!!何やってんのよ!!!」と言われて、

右手で頭を掻いて、口を捩じる航。


ダイヤモンド一周した啓、ベンチに戻って。


広瀬、

「よ~くやった~~。渡瀬~~。」


部員たちに歓迎されての啓、

「おぅ。…まさか…、あれが入るなんてな。」

そして航を見て、

「おぅ、航、どうだった。」



ネクストバッターサークルの条一がバッターボックスに。



広瀬、

「なんとか、骨には異常なし。けど、この状態だ。無理は出来ない。固定して、しっかりと安静しないと…。…と、言う医師の診断だ。」


「航、とにかく…、無事で良かった。」

有紀。


「野球部主将の堀越有紀。3年D組だ。」

広瀬。


「あっ。じゃ、信一君と一緒のクラス。」

可南子。


敦司、航、

「うん。」


「確か…。3年A組の…矢島…可南子…さん…???」

キョトンとした目で邦展。


可南子、

「はい。」


「…で…、航の…???ん…???ん…???」


そんなひとりの野球部員に志帆、思わずクスリとして。


「邦~~。何バカな事、言ってんだよ。ここにいるってぇ事は…、当然だろ…。」

響。

「ねぇ~~。可南子ちゃん。」


その声に可南子、

「へっ…???…あっ。いや…。あ…。あの…。」


すかさず志帆、可南子の右腕に自分の腕を巻き付けて、

「うん。そう。この人、弟の彼女。で~~す。へへ。」

そしてペロリと舌を出して。


可南子、

「えっ!!!そんな…。」


航、

「姉貴!!!」


「かかか。そういう訳か。いいなぁ~~航~~。あっ。それに可南子さん。ピアノ…凄ぇ~~。上手って、聞いてるけど…。」

啓。



観客席に戻って来た彩萌と憲央たち。弓香、

「彩萌、一応、先生たちに…。」


「うん。そうだね。憲…。」

彩萌。


憲央、

「おぅ。」


3人が要次たちのいる席に…。



有紀、

「フルカウント。条一…。」


そして…。

「あ~~。やっぱり…、打たせてくんねぇか~。…ひぇ~~。これでツーアウト。」



ベンチに座って黙っている志帆、航、そして、可南子。





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