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姉妹坂  作者: THMISmama
219/249

姉妹坂 vol.219 紗枝、「みんな、わ~君の友達。」

洋、可南子から事情を聞いて、

「そう…でしたか…。…で、今、航は…この…???」


可南子、

「はい。今、診察を…。」


充希、

「ありがとう…、わざわざ…。」

にっこりと。そして、

「もう…大丈夫よ。」


可南子、

「はい。あっ。でも…。」


洋、

「…ん…???」


「他に、友達も、こっちに…向かって…。」


充希、

「えっ…???」


その時、廊下の遠くから、

「おばさん、おじさん。」

紗枝の声である。


充希、

「紗枝…ちゃん…。そして…。」


ぞろぞろと診察室の前に、彩萌たち。


可南子、

「みんな…。」


彩萌、

「うん。海野君…、どう…???」


洋、

「君…たち…???」


紗枝、

「みんな、わ~君の友達。」


充希、目をパチクリと、

「わ…たる…の…???」


洋、

「こんなに…。」


「そして、わ~~君の彼女が、この人。」

可南子の肩を抱いて紗枝。


いきなり可南子、

「紗枝!!!」


充希、洋、

「は…あ…???」


彩萌、

「ぷっ。紗枝。や~る~~。」


可羊子、

「お姉ぇ…。」


「可南子。…で、海野…???」

憲央。


可南子、診察室を指差して…。


その時、ドアがガラリ。


「あっ。」

可南子。


充希、洋、

「航…、志帆、先生…。」


広瀬、

「おっと。こんなに…。」

航の両親であろう男女に広瀬、

「海野君の…ご両親で…。」

挨拶のお辞儀をしながら、

「野球部顧問の、広瀬です。この度は、申し訳、ありませんでした。私の不徳の致すところで、お子さんを…。」


洋、両手をひらひらとさせて。

「いやいや。とんでもない。あんなアクシデント。先生には一切…。決して…。」


「…で、航…???志帆…???」

充希。


「整形外科医師の菊田郁と申します。」

両親らしい男女に丁寧にお辞儀をして郁。

「お子さんの診察、させて戴きました。」


志帆、ニッコリと、そして真一文字に口。


「骨に異常は認められません。けれど、靭帯が部分的に切れた状態です。そのために治療が必要となります。」


充希、洋、

「……。」


「けれども、手術などは必要ありません。先程、広瀬先生、そして2人にも説明しましたが、しっかりと固定して下さい。この状態です。」

航の左側の状態に両手で示して。

「そしてとにかく安静に。免加となります。つまりは体重を掛けないでください。」


紗枝、彩萌、

「海野…君。」


憲央、

「海野。」


「ちょっと…元に戻るのには…時間…必要になりますが…。多分、普通よりは、早いはず。」


広瀬、にっこりとして。

「あっ。いや…失礼…。」


「お子様、かなり、鍛えられているみたい。ふふ。」

郁。両ポケットに手を入れて。

「ねっ。ふふん。」


弓香、小さな声で、

「竹内結子に…似てる。」


摩耶、

「うん。私もそう思った。」


可南子、

「あの…。海野君…、ギター…???」


充希、洋、

「…???」


志帆、

「ふふ。うん。気になっちゃうよね~~。バンドのパートナーだもん。はいはいはい。」

口の前で両手を合わせて。


郁、

「…ん…???」

広瀬を見て…。


広瀬、頭を傾げて、

「…???」


目をパチクリさせて郁、

「海野君…、ギター…???バンド…???」


志帆、

「えぇ…。弟は…バンド…やってて。ギター…担当…。」


「ふぅ~~ん。」

数回頷いて郁、

「うん。大丈夫、リハ次第。弾けるようになるよ。私が保証する。」





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